モデル事情3 ページ3
「Aちゃーん!一緒にお昼食べなーい?」
「Aー、今度一緒に映画見に行こうよ!」
「AA!またモデルの撮影の見学行っていい?」
私の周りには、いつも賑やかだ。
賑やかなのには慣れている。学校でも、家でも。
ただ、学校の賑やかさと、家での賑やかさは全く違う。
学校で、もしぼっちだったとしても、別に気にしない。寧ろ、そっちの方が気が楽でいい。
けど、家に帰って静かだと、途端に寂しくなる。
から、家で1人の時は、見ても見なくても常時テレビをつけっぱしてるか、
スピーカーで大音量で音楽を流す。
何かしらの物音がしないと、なんとなく不安になるのだ。
A「ただいまー」
母「おかえりー!で、帰ってきてすぐで悪いけど、ちょっと買い物頼まれてくれない?」
A「えー?涼太にでも頼んでよー…」
母「涼太くんはまだ帰って来てないのよ。」
涼子「アイツ部活が長引くかもって。さっき電話来たよ。」
母「ってわけで、お願いよ!Aちゃん!」
涼子「あ、ついでに私のメイク落としも買ってきてー。いつものメーカーね。」
A「えー!もー…なんで面倒事は全部私に投げるかなぁ…」
涼子「だって最近、涼太の帰り遅いし。頼めるのアンタしかいないんだもーん。」
A「もーん。ってなんだよ!いい年して!だったら自分で行けばいいじゃん!」
母「あらあら、仲良いわね〜!」
A「どこが!」
涼子「喧嘩するほど仲が良いってやつ?」
母「まぁ!」
A「ンもぉー!!」
偶にウザい時があるけど、それでもこの家が嫌だ。とは思った事は1度もない。
というか…私はこの家に生まれて良かったと思ってる。
これは私の正直な心だ。
まぁ、恥ずかしいから絶対口には出さないけど。
確かに涼太の言う通りだ。
本当の私を見てくれてる人はちゃんとここにいる。
うじうじ考えてた私が馬鹿に思えてきた。
モデルでもなんでも、私は私なんだしね!
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作者名:晴海 紫 | 作成日時:2013年6月6日 16時