＊＊02 ページ20
.
.
起き上がり、髪を手櫛でサッサッって整えていると
戻ってきた大野くんが、パキパキって開けて
軽く締め直したポカリを手渡してくれて、お礼を言って
受け取り飲んだ。
……カラカラの体に染み渡る様な、感覚……
ほぅ、って息が出る。
ベッドのヘリに座る、少し猫背ぎみな背中。
髪をガシガシと掻いて小さく息を吐く、いつもの…
そんな見慣れた仕草にも。
…やっぱりドキドキして。
いつも、キュンて胸の奥が鳴る。
「……あの、さ？」
俯いたままで話し出した大野君の言葉が少し、
戸惑っている様に感じて返事をするのに、少し遅れる。
そんな私をチラッと見ると、フフフって笑って
また視線を落とすと口を開く。
「……さっきの言葉、どういう意味？」
「さっき、の？」
「……俺が、さ？いつでもチャンスはあるんだから
また一緒に行こう、っていったら…」
「え？え？なんか、私、変な事…言った？」
熱でぼーっとしてたから…
会話したことすら、ぼんやりとしか……
私、何…話した？
へ、変なこと言った？って焦ってたら。
「"覚えてねぇかぁ…」
って俯いてハハッてカラカラと笑う。
哀しそうな、困った様な。
そんな彼の様子に自分自身に思い出せって、コンコンと
掌底で頭を叩く。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 551人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もここ*(プロフ) - 美紀さん» 美紀さぁん！首大丈夫？！お返事は全然大丈夫だからね！きにしないで！しかし甘やかされたい願望がダダ漏れですな。書いてる時は気にならなかったのに、なんか恥ずかしい…( *´艸`) (2018年6月7日 22時) (
レス) id: 425ce2b5e3 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 潤さまに看病なんて･･･先週寝違えて(笑)首が痛すぎて病院に行って注射してもらったらだいぶ回復。だからこの潤さまのお話はちょっとリアル(笑)痛すぎて失神しそうになったよ(笑)お手紙の返事も書けなくてごめんなさい。 (2018年6月6日 10時) (レス) id: 4792953d0e (このIDを非表示/違反報告)
もここ*(プロフ) - なるちゃんさん» ありがとうございます！あとちょっとで完結だけどなかなか思いつかないのーσ(^_^;)頑張ります！ (2018年1月13日 18時) (レス) id: e073dcb3cb (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - 面白かったー！！ キュンキュンしました！ (2018年1月13日 16時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
もここ*(プロフ) - にのさん» 今更、と思いつつ。コメントありがとう！こちらこそ、ホントありがとう！翔さんは、やっぱコッチ系の口悪いけど…って感じがキュンとするね( *´艸`) (2017年7月6日 8時) (レス) id: 6aa5c2955a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もここ
| 作成日時：2017年3月28日 16時
