お仕事です 6 ページ7
鮮血とはよく言ったものだと感心した。
私はゆっくりと深呼吸をする。
妙に思考は落ち着いているが、身体は震え、息が整わない。
「ひ、」
喉からはひゅーひゅーと音が漏れ、まともな声が出ない。
目の前で人が死んで、怖かったのか?
──否、怖くは無かった。
あの時の自分は不思議と落ち着いていて、まるで映画を見ているかのような気分になっていた。
殺されるかもしれないと怯えたのか?
──それも違う。
彼の目に、人を殺すなどという感情は篭っていなかった様に感じた。
それならば、それならば私は何故今震えが止まらないのだろうか───?
「大丈夫ですか」
「は、い」
何も目の前で人が死ぬのを見るのは初めてなんかではない。
むしろ、随分と見ている方だと思う。
それなのに、今回は何かが違った。
同じ『死』では無かった。
くどくどと考えていても仕方が無い。
今のは、きっと、
私が、殺した
32人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちうどん。(プロフ) - 焔さん» ありがとうございます!申し訳ないのですが、Twitterの方で通知が来ず、垢名がわかりませんので教えてもらえると幸いです (2018年1月14日 18時) (レス) id: add17265eb (このIDを非表示/違反報告)
もちうどん。(プロフ) - 伍目神さん» ご指摘ありがとうございます。予測変換で出したもので実在の方の漢字になっていました…。修正させていただきました。 (2018年1月14日 18時) (レス) id: add17265eb (このIDを非表示/違反報告)
焔 - ツイッターフォローしましたよー! (2018年1月14日 15時) (レス) id: 51d4d11a23 (このIDを非表示/違反報告)
伍目神(プロフ) - すみません設定キーワードについてですが、上記のではなく森鴎外だと思われます。 (2018年1月13日 13時) (レス) id: de0f021735 (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム - 罪深いほど格好い(真顔)。 (2018年1月7日 20時) (レス) id: d020a027fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もちうどん。 | 作成日時:2018年1月4日 11時