3滴目 ページ6
----さっきからこの甘くて美味しそうな匂いはなんだ…。
今まで嗅いだことのない匂い。
まさかAからあの匂いがする…?----
き「ねえ、Aちゃん。なにか香水つけてる?」
『え…っ?つ、つけてませんよ?』
なにか匂いますか?といって自分の袖を何度か嗅いでみる。
すると隣に移動してきたきっくんが隣に座ってきて私の髪の毛を嗅ぎ始める。
す、すごく近い…。彼の香水らしき匂いが微かに感じた。
き「…シャンプーの匂いでもないし、なにか使ってる?」
『な、なにも使ってませんよ!く、臭いですか…?』
おろおろと身振り手振りで表現して否定するが、彼の目が細くなってこちらを見つめてくる。
どうしたらいいのかわからず、私は香助と栄斗がいる方に目を向けてみるが2人もただこちらを見ているだけだった。
すると香助は小さいため息を吐いて口を開いた。
あ「きっくん、知り合って早々にそういうことするのはお止めになってください…A様が怖がっております」
き「なんだよあろま、Aちゃんの前だからって気取っちゃってさぁ」
あ「一応「月影家の執事」として、ちゃんと私なりにたち振る舞っておるのです。
あまり私をいじられるのはお止めになってください」
き「ちぇ、そういう時だけちゃんとしやがってさ…」
F「よーしピザ2枚頼んじったー!…あれ、きっくんもう仲良くなっちゃったの?」
き「…いや、全然」
F「えぇ?」
絆…きっくんはちらっと一瞬、こっちに不敵な笑みを浮かべた後に向かいのソファに戻っていった。
…なんだったんだろう。そんなに嫌な臭いしてたのかな私。
あ、そうだ。と思い出したかのように香助が立ち上がり。
あ「A様…大変失礼いたしました。ピザが来る前にお部屋のご案内だけさせて頂きますので、こちらにどうぞ」
と、香助はソファの横に置いてたキャリーケースを持って「こちらです」と案内される。
リビングに出ていく前に3人に軽く解釈だけして香助の後についていくのだった。
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え「…なんか嗅いだことない匂いがしたけど」
き「えおえおも思ったか。…FBも感じたでしょ?」
F「まぁ…うん。初めて嗅いだ匂いだった」
え「…俺ちょっとあいつの様子見てくる」
むくりと起き上がって身体を左右に揺らしながらあろま達が出ていった廊下へと歩いていった。
F「…えおえおもなんだかんだ興味示してるよな」
き「これだからむっつりすけべ紳士が…」
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作者名:もちぷよ | 作成日時:2023年1月1日 22時