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どストレート ページ34

『う、放浪者••••ちょっと流石に人目が付く所まで抱えなくて良いよ•••••••』


「それじゃあ、その怪我で如何やって歩くのか教えてもらおうか?」
『すみません、大人しくしてます、なので落とさないで下さい、暴力反対』



「ファデュイ向かって“死ね”って言い掛けていた癖によく暴力反対なんて言えるね。」




反論する言葉も出ない。
結局、私はクラクサナリデビ様の所までこの状態で行く事になるのだ。


『放浪者、一つ聞いて良い?』

「ややこしい話はお断りだけど。」


『いや、違うんだけど•••••••私って“役立たず”?』
「そうだね、僕が居ないと何にも出来ない役立たずだ。」

『酷ッッ!!!どストレート過ぎるよ?!』

自分から聞いたのもなんだけど、ちょっと傷ついたよ。
まぁ、でもそう言われてもしょうがないよなぁ。
現にこうして運んでもらってるし。


一人で落ち込んでいると、放浪者は言葉を続けた。

「•••でも、そのままで良い。」

『っえ?何で?』


私が不思議そうな表情をして放浪者を見つめると放浪者はフイ、と外方を向いた。

「知らなくて良い事だ。」


『教えてくれないの?!』
「知って如何する気な訳?真逆、周りに言いふらすんじゃないだろうね?」

『そんな事しないって!』

「じゃあ、知らなくて良い事だ。」

上手く言い包められてしまった。
でも放浪者の耳をジッと見ると、少し赤かった。













私達がクラクサナリデビ様の所に着くと、放浪者はクラクサナリデビ様を呼んだ。

そして暫くすると、クラクサナリデビ様が此方へ来た。


「まぁ、A、その怪我は何があったのかしら?」

『すみません。少々、乱暴者に絡まれてしまって怪我を負ってしまいました。』



私は怪我をしたところを見せた。
行く間に途中で軽く放浪者が処置してくれたので、大体は血が止まっている。
だが、治るまでにとても時間が掛かり、歩くのも困難になるのでクラクサナリデビ様に治してもらおうと云う事になったのだ。

「確かに、何発も同じ箇所やいろんなところに撃たれているから
此れは治るまでに時間が掛かりそうね。
直ぐに治すわ。」


『ありがとうございます、クラクサナリデビ様。』

「良いわ、このくらい。それよりも二人が仲良しそうで何よりだわ。」


「•••••••ふん」


治してもらっている最中、ずっと放浪者は私から視線を外していた。

下心は決して無い→←その手をこれ以上汚したく無い



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あま - バチバチで不仲な2人がちゃんとくっつくまでの過程を見れてよかったです。素敵な作品をありがとうございました! (3月28日 6時) (レス) @page38 id: 6fe6c9f44f (このIDを非表示/違反報告)
弓月有無%(プロフ) - 完結おめでとうございます!!nhdは本当にママみたいでしたね笑。本当に迚も面白かったです!!他作品も楽しませて頂きます!!! (1月26日 19時) (レス) @page38 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
鬼ごっこ(プロフ) - 金平糖さん» ありがとうございます!いつもコメントありがとう😊次回作が出来るまで楽しみに待ってくれると嬉しいです! (11月3日 20時) (レス) @page38 id: 885ea47716 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖(プロフ) - 完結おめでとう御座います‼︎めちゃくちゃ神作過ぎますぅっ! (11月3日 8時) (レス) @page38 id: bb93c66be6 (このIDを非表示/違反報告)
鬼ごっこ(プロフ) - 返信遅れてごめんなさい!!承諾しておきます!!! (11月3日 1時) (レス) id: 885ea47716 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鬼ごっこ | 作成日時:2023年10月10日 0時

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