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詰んだ ページ29

後ろは壁、前は放浪者。
終わった。
其れに放浪者の顔がヤバい。手も殺意がたっぷりと籠められている。

「A、僕がいつ勝手にあんな事を言って良いと言った?」



放浪者が私の頰をむぎゅっと掴む。
そしてビヨーンと伸ばした。



えっふぉへふね、ふぁかりはへん(えっとですね、分かりません)。』
「••••殺されたい様だねぇ?」

ギリっと更に強く掴む。
痛い痛い!!!


ふひはふぇんへふぃた!!(すみませんでした!!)

私が謝罪の言葉を言うと放浪者は「そうだ、謝れ」と言った。
そして頰から放浪者の手が離れる。

しかし、物凄くヒリヒリする。
体が悲鳴あげとりますよ???キエェェェェ!!って。



そんな私を見てか、放浪者はハッと短く笑った。

『•••放浪者の意地悪。』
「は?•••••」



女の子がこんなのになってるのに流石に笑うは無くない?
あ、そう云えば明日は冒険者協会からの依頼を登録してたからもう家に帰ろうかな。

魔物退治だし、体力温存しとかないとね!

『私、もう帰る。』


くるりと方向を変えて帰ろうとすると放浪者が私を引き止めようとした。



「まっ•••!??」
『ん?•••••••え、ちょ、わ?!!』

放浪者が躓き、其れに私も巻き込まれ、ドサっと地面に倒れる。




私が目を開くと放浪者との顔が近く、キスが出来るぐらいの距離だった。
しかも頭に衝撃が来ないなと思っていたら咄嗟に放浪者が私の頭と上半身辺りを支えてくれていた。


『え、あ•••その、「怪我は?」

放浪者は私が怪我をしていないか聞いて来た。


『無いよ。あの、放浪者•••距離•••••近い』

手で真っ赤になった自分の顔を隠した。
それと同時にドクドクと鳴る心臓が何処の位置にあるのかも分かる様になり、
締め付けられる感覚がした。





一瞬、昨日、放浪者にされた事を思い出した。
そして更に顔が赤くなり、体が熱くなる感じがした。


「何、興奮してる訳?
真逆、昨日の事でも思い出して恥ずかしくなった?」

放浪者はニヤリと笑った。

否定したいのに→←笑っていない



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あま - バチバチで不仲な2人がちゃんとくっつくまでの過程を見れてよかったです。素敵な作品をありがとうございました! (3月28日 6時) (レス) @page38 id: 6fe6c9f44f (このIDを非表示/違反報告)
弓月有無%(プロフ) - 完結おめでとうございます!!nhdは本当にママみたいでしたね笑。本当に迚も面白かったです!!他作品も楽しませて頂きます!!! (1月26日 19時) (レス) @page38 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
鬼ごっこ(プロフ) - 金平糖さん» ありがとうございます!いつもコメントありがとう😊次回作が出来るまで楽しみに待ってくれると嬉しいです! (11月3日 20時) (レス) @page38 id: 885ea47716 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖(プロフ) - 完結おめでとう御座います‼︎めちゃくちゃ神作過ぎますぅっ! (11月3日 8時) (レス) @page38 id: bb93c66be6 (このIDを非表示/違反報告)
鬼ごっこ(プロフ) - 返信遅れてごめんなさい!!承諾しておきます!!! (11月3日 1時) (レス) id: 885ea47716 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鬼ごっこ | 作成日時:2023年10月10日 0時

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