捻くれ者のクソガキ【放浪者】

サイコパス？ ページ27

「真逆、もっとやって欲しいの？」
『違う！！！！！』

んな訳あるか！！
私は放浪者を威嚇する様な目で睨んだ。



「そんなので睨まれたって何の効果も無いけどね。
実際、僕の方が君より身長が遥かに上だから。」

放浪者は立つと私を見下ろす様に見た。

私は何故か其れが気に食わなく、自分も立った。





「•••フッw」
『•••••••••』

足りない。
全く身長が足りない。
おまけに放浪者に笑われる始末だ。


今度は背伸びする事にしてみた。

••••足りなかった。
あと3センチぐらいで同じ身長なのに。



すると放浪者は私の手を掴むと、



















「一生そのままの身長の方がお子ちゃまらしくて良いんじゃない？」

と言われた。



『またお子ちゃまって呼ぶの？•••』

放浪者は私の声のトーンが落ちた事に気付き、少し困惑する表情を見せた。



「は、いや、その•••」

放浪者が言葉に詰まっているのを見るのが久し振りで私は其れが面白く、つい笑ってしまった。



『放浪者が言葉に詰まっているの、凄く面白いww』
「はぁ？？」

あ、詰んだかな？
放浪者は強く手を掴んだ。




「•••大人しく家まで送ってもらうか、骨を折られるかどっちが良いかい？
僕は何方でも構わないけど。」

『え、えぇっと家まで送ってもらいます！！』




「チッ」

小さな舌打ちが聞こえた。
私の骨を折って如何するんだよ？！
何も意味無いぞ。


『•••私の骨を折って如何するの？』
「さぁ？でも、その言い方は“真相を知りたいから折ってください”って事かな？」


『•••••••••••』




サイコパス。
彼にピッタリな言葉だ。
怖っ！本当に物騒だよッッ！！






その後、無事に家まで送ってくれた。
•••ドアを閉める時に「次は心の準備をしておいた方が良いと思うけどね」が
聞き捨てられなかったが。

笑っていない→←ドS※

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