捻くれ者のクソガキ【放浪者】

素直になれないだけ ページ25

そして、
なんやかんや、私と放浪者は草原で花冠やらリースなど作っていた。



『あのさ、放浪者はこんな女の子っぽい事、嫌だと思わないの？』



此れは私が思った純粋な質問だ。
男の子は大抵、こんな可愛い女の子っぽい遊びは嫌うから。
放浪者は嫌なんじゃないかと思った。

「僕は別にそこまで嫌とは思わない。」


『へぇ〜意外。矢っ張り、ちょっと乙m「僕はれっきとした男だ。」



最近、滅茶•••否定するの早くない？？
そんなに女の子って言われるのが嫌なのかww

私、放浪者に花冠を渡そうと思って桃色や黄色の話とか使っちゃってるんだけど。
嫌がるかなぁ？•••••••



対して私が被っている冠は青色や水色、青系色の花を使った冠だ。

さ、出来た出来た！
早速、放浪者に被せてみよう！！


『放浪者〜こっち向いてー』

「ん？」



放浪者がこっちを向くと、私は放浪者に出来立てホヤホヤの花冠を被せた。

「••••••••••••••」


『おぉ、似合わなくは無い。
如何？放浪者、私の花冠と色違い！』



放浪者はずっと固まっているままだった。
なにフリーズしてるの？？
大丈夫そ？
すると放浪者はハッとした様に体がピクッと動いた。

『大丈夫？なんかフリーズしてたけど•••』



「あぁ•••心配される様な事じゃない。」

『そっか！』




そして放浪者は花冠が嫌だと言わず、ずっと被ってくれていた。
其れが私は凄く嬉しかった。

「こんなの誰が被るか」なんて言われたら悲しいからね。




今更だけど、放浪者って本当は優しいのかも。
只、素直になれないだけで。
だから初対面の人は私みたいに「クソガキ」や「捻くれ者」なんて言っちゃうのかもしれない。



そう考えるとクラクサナリデビ様が仰っていた言葉が漸く分かった気がする。
チラッと放浪者を見る。


すると放浪者と目が合った。

『あ、ごめん•••何でも無いよ！』


「何でそんな急に謝るのか分からないんだけど。
•••そう云えば、今思ったんだけどさ」



放浪者は私が着けていた花冠と自分の花冠を入れ替えると、

「Aはこんな暗い色じゃなくてこっちの明るい色の方が似合う。」



『へ？•••』






頰に一瞬、何をされたのか理解出来なかった。

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これからも更新、頑張ります！そして、恋愛系小説をマスターしてやるッッ！！

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