捻くれ者のクソガキ【放浪者】

スメールシティ ページ23

「何か気になる物はある？」


『え？気になる物？真逆•••••••』
「お察しの通りだけど。」

『いやいやいや！其れは流石に悪いって！』




もう言わなくても分かるだろう。
放浪者は私が気になる物があれば買ってやると言っているのだ。
其れは申し訳無いって。

『そうだ、放浪者は無いの？』


「僕は別に何も。」



えぇ？？
如何しようか。


「Aは僕と最初に出会った時と比べて随分と変わったね。
あのお子ちゃま感は何処に行ったのかなぁ？」

『は？！！お子ちゃまぁ？！
私、お子ちゃまじゃないし！変わってないし！』


「ふっ、出てるじゃないか。」

ハッ！クソ、嵌められた！！！


「でも、スメールシティに何も用が無いなら•••さんp『散歩！！』



放浪者は少し溜息吐いた様に見えたが、また私の手を握り直した。


「君は全く本当に犬みたいなヤツだね」

『良いじゃん、散歩は気持ちいいよ？』


「そう思うのは精霊だからか？」

『かもね〜』




そこそこの距離を歩き、
私達は花が沢山咲いている草原に着いた。

「この辺りで聞こうか。」


『？•••』

放浪者は私の方を振り返るとこう言った。



「僕が元ファデュイの執行官と知って如何思った？」

『っ、え？•••••••』


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誤字、修正しました。

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