捻くれ者のクソガキ【放浪者】

ゲスガキ ページ17

私は突然の痛みで目を覚ました。
しかし、周りを見ると放浪者やクラクサナリデビが居た。


•••••••あ、成る程。
私はあの時に気を失って、放浪者が此処まで運んでくれたって事か〜
そして、2人共大きいって事は私は今、精霊の姿になっているのか。
いやぁ、私、ナイス推理。







と思ったのも束の間。
突然、放浪者が私の羽をガシッと掴んだ。

「へぇ•••これが“精霊の羽”かぁ。売ったらどの位の値がするんだろうねぇ。」



とてもゲスな笑みを浮かばせながら放浪者はケラケラと笑った。

『離せ、離せ！！このクソガキー！！』



「あらら〜今は精霊でちっさいから殴りも蹴りも届いてないね。」



コイツッ•••！
私が小さいからって煽りやがって！






「さぁ〜て。勝手に僕の過去を見た上に倒れ、僕が運んであげたと云う対価、
お子ちゃまは如何やって払うのかなぁ？」

『えっ、バレてる？！何で知ってるの、キモォ！！！』



「この羽捥ぎ取って売るぞ」
『生意気な口聞いてすみませんでした』






もうヤバイって。
クラクサナリデビ様、助けて•••！と云う視線を送ると、クラクサナリデビ様は
助け舟を出した。

「笠っち。精霊の羽は売ったら犯罪よ。」


「チッ。」




すると放浪者は私をポイッとゴミ箱に捨てる感じで投げた。
て云うか、「チッ。」って事は真逆、売る気だったの？！こっっわ！！！

「其れで笠っち、貴方から何かAに言いたい事があるんでしょ？」


「は？！！」

『ん？言いたい事？』




私は放浪者の方を見ると、放浪者は顔が真っ赤な林檎の様になっていた。

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