捻くれ者のクソガキ【放浪者】

ロリママ登場 ページ14

放浪者side



「おい、クラクサナリデビはいるか！」



「あら、笠っちそんなに慌ててどうしたの？••••••そう云うのはまだ早いんじゃないかしら？」
「何を勘違いしている！？僕はこんなお子ちゃまなんかに興味無いんだけど。」


「笠っちまで•••“お子ちゃま”じゃなくてAよ。」


チッ。こんな奴、メスガキかお子ちゃまの呼び名で十分だろ。
クラクサナリデビが言っている“優しい処もある”が全く理解できない。

「それで、何でAは笠っちにお姫様抱っこをされているのかしら？」


そうだった。
Aが勝手に倒れて返事もしないからクラクサナリデビの所に連れて来たんだった。




「勝手に倒れた、それだけさ。兎に角、「成る程ね。少し頭の整理が追いついていないみたいね。」


「は？煽ってるの？？？」

「笠っちの事じゃないわよ。如何やらAは笠っちの過去を見て、あまりの情報量に
脳が追いついていけなくて気絶した、と云う感じかしら？
暫くしたらその内、目が覚めるわ。」



待て待て。
僕の過去を見た？
何の能力も持たない人間なのに？
有り得ない。




真逆、人間じゃないのか？
だが、向こうは僕の事を既に人形と分かっている。

「ちょっと待て。Aは一体、何者な訳？
さっきの話からするとどう見ても人間じゃないんだけど。」


僕がクラクサナリデビを睨むとクラクサナリデビは意外と云う様な顔をしてきた。

「あら？笠っち、聞いていないの？Aは精霊よ。」

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