捻くれ者のクソガキ【放浪者】

誘い方が分からない ページ13

放浪者side



『えぇっと、何？』
「••••」
『あの〜クラクサナリデビ様の所に行きたいから、退いてもらいたいんだけど•••』
「•••••••」



何を今更思い出しているんだ僕は。
此奴は只のぼっちで哀れだから仲良くしようとしてるだけで、決して自分の本心から近づきたいなんて思ってない。

そもそも、人間と人形が友達に？
笑えるね。
寿命が全く違うのに。
だが、何故だろう。Aからは人間と云う雰囲気が感じられない。



−「あ、笠っち。Aと仲良くなったのならスメールシティにでも
一緒に出掛けたら如何かしら？」−

それってつまり周りから見て逢引って事か？
僕はこんなお子ちゃまに構ってる暇もな•••くは無い。
けど、誘うって如何やって？

黙々とAの前で考え込んでいると、突然Aが倒れた。


「っ？！、おい！！目を覚ませ！！！おい！！！！」

いくら身体を揺すっても目を覚ます気配が無い。




兎に角急いでクラクサナリデビの所へ運ぶ事にした。

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