捻くれ者のクソガキ【放浪者】

ぼっちの精霊 ページ2

クラクサナリデビ様から私に紹介したい人がいるとの事で参上に参った私。
クラクサナリデビ様は500年もの間、監 禁されており、何も出来ない私は只監 禁されている姿を見るだけだった。

勿論、私もその場に張り付いていたようなものだ。
ぼっちだったので。
寂しくなった時はずっと彼処にいた。



というか彼処から一歩も動いてなかった気がする。
クラクサナリデビ様が自由に動ける様になってからは私は正真正銘のぼっちになる。
精霊なんかが人目のつく様な場所をブラブラしたら捕まって売られるに決まってる！！

何としてでも自立しなくてはと思ったのだが、最近クラクサナリデビ様がリアル過ぎる人形を旅人に抱えて貰いながら来た。

私が不思議そうに首を傾げると、クラクサナリデビ様は私をギュムッと掴むと
その人形の中に押し込んだ。

『ぐえッッッ！！』


「痛くしちゃうかもしれないけど、ごめんなさい。」



そして私は気を失った。




目が覚めれば其処にはクラクサナリデビ様が居た。
私があの人形の事で困惑していると、丁寧に説明してくれた。

如何やらクラクサナリデビ様は私が何時まで経ってもぼっちで心配だった為、
人間社会で生きていける様に私専用の人形を拵えてくれたらしい。
なんか凄い私、介護されてる•••申し訳ない。


そして暫くは旅人と一緒に任務などをこなしていったり、
住民と会話したりなどをして慣れていった。

偶に旅人の会話から出て来る“捻くれ者”。
彼は稲妻の雷電将軍によって作られた人形らしい。
が、とんでもなく性格がゲスいとかクソガキとかなんとか。


私のイメージでは雷電将軍って礼儀正しいイメージなんだけどな。







で、今そのクソガキとか言われている人が目の前にいる。

『えっと、名前は•••何だっけ？でも、その、よろしk「何？僕は君と仲良くするつもりなんて更々無いんだけど。」



•••••••はぁ？！何だ、この


『クソガキは！？』
「は？クソガキ？」

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