1day-02 ページ4
案内されたのは梓兄さんの部屋。
そっか、棗の部屋は絵麻ちゃんが使っているもんね。
光 「棗、起きていたか?入るぞ。」
返事も聞かずに扉を開け、中に入るから私も慌てて後を追った。
ベッドと床に敷かれた布団に膨らみがそれぞれある。
ひとつは梓兄さん、もうひとつは棗。
光 「梓もいるが、お前たちは四つ子なんだ、挨拶済ませておけよ。」
『うん。ありがとう。ママもマンションにいるよね?』
光 「弥の部屋に泊まっているよ。
あと雅兄と要にはつたえておく。」
『ごめんね。いきなりなのにありがとう。』
笑いながら出ていく。
きっと光兄さんは楽しんでいるんだろうな。
そっと近付き見つめた顔…
床の布団から出ているのはオレンジの髪。
『棗…なつ、め…会いたかった…』
そっと髪を撫でるとさらさらの髪が指をすり抜けて行く。
もぞもぞと動きながら棗がゆっくりと瞳を開く。
棗 「..どうして泣いている?..またクラスのやつにいじめられたのか?」
私の頬に触れながら優しく笑うから、堪えていた涙が溢れる。
きっと棗は寝ぼけている。..いじめられたのかって何年前の話よ。
『棗…』
棗 「冷たい...A!?
お前、Aなのか!?」
飛び起きた棗は私を見ながら驚いている。
その声にベッドで眠っていた梓兄さんもメガネを掛けながら起き上がり私を見ている。
『Aです。
梓兄さんも久しぶりだね。』
梓 「Aって..だって君は..頭がついて行かない..」
棗 「いや、お前はAだ。
この髪も目も、ほくろの位置も俺と同じだ。
…A、お前にずっと…会いたかった…」
『棗、ごめんなさい…私も会いたかったし、こうして貴方に触れたかった…』
私たちは泣きながら抱き合った。
13年ぶりの棗は体も大きく逞しくなっている。
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ゆうり - 曇りのち椿の続きが気になります!!!更新頑張ってください!!! (2016年9月27日 19時) (レス) id: 9a740452e6 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - アップルキャンディさん» もちろん覚えているよ。コメントありがとう!お互い更新頑張ろうね! (2016年2月8日 9時) (レス) id: 7fadd6fd7b (このIDを非表示/違反報告)
はなな〜☆ - あったかくも切ないお話ですね… ラストはどうなるんだろう?続きが気になります!とても素敵な作品です!モカさんの作品、大好きです♪更新、頑張ってください! (2016年2月8日 0時) (レス) id: f2b435662e (このIDを非表示/違反報告)
アップルキャンディ(プロフ) - モカちゃん、お久しぶりです。私のこと、覚えてるかな…?て、私の勘違いだったらごめん(笑)モカちゃんの作品、あったかさがあって好きだな♪キャラがめっちゃ大切にされてる感じがある。更新楽しみにしてる! (2016年2月7日 22時) (レス) id: 6b17a8d120 (このIDを非表示/違反報告)
朔 - めっちゃ泣きそうになって読んでます…笑 次の展開が楽しみです♪( ´▽`) (2016年1月21日 10時) (レス) id: c66d99a0c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2016年1月5日 17時