検索窓
今日:8 hit、昨日:16 hit、合計:69,412 hit

3day-04 ページ24

エレベーターで4階に降り、向かった椿兄さんの部屋。

まだ二人とも眠っている。

椿兄さんを踏まないように、ベッドで眠る棗を揺すりればもぞもぞしながらゆっくりと目を開いた。



『おはよう。起きる時間聞いていなかったから起こしに来たのだけど…』


話している途中で腕が伸びてきて、そのまま布団の中に引きずり込まれていた。



棗 「A..おはよう」


『本当甘えん坊だよ、棗は。』


棗 「こんな俺は駄目か?」


『駄目じゃないよ。でも時間大丈夫?』


棗 「..起きる時間だな。まだ「はい、起きろー!Aおはよー☆」」



寝起きとは思えない聞き取りやすい声はさすが声優と言うべき。
棗に抱き締められ、更に後ろからは椿兄さんにも抱き締められている。



椿 「あれ?梓は?」


『兄さんもおはよう。梓兄さんは早く出るみたいで、もう朝ごはん食べているよ。』


椿 「そっか。俺らも行こーぜ」


腕を引かれそのままリビングへと連れていかれる。
そのあとを棗が少しイライラしながら追い掛けてくる。


これも昔と変わらない。


乗り込もうとしたエレベーターの前には絵麻ちゃんの姿があった。



『絵麻ちゃん、おはよう。』


絵 「Aさん、それに棗さんもいらしていたんですね。
おはようございます。」


椿 「絵麻おっはよー」



にこにこの椿兄さんはまだ私の腕を掴んでいる。
いや、ではないの。

やっぱり触れあえるのは嬉しい。


棗 「椿、いい加減Aを離せよ。」


椿 「なんで?」


棗 「なんでって..Aが困っているだろ!」


椿 「とか言ってヤキモチ妬いてるだけだろ」



『二人とも…朝からごめんね。』


隣の絵麻ちゃんは苦笑いを浮かべている。
エレベーターに乗り、5階に行けば棗の顔を見た途端に嫌そうな顔をする昴が目に入った。



右 「二人とも起きましたか。A、ありがとうございます。
さぁ座って食べてください。」


梓兄さんは既に食べ終わり、仕事に向かおうとしている。
私から離れた椿兄さんが抱きついてお見送り。


『本当仲良しだね。』


棗 「あぁ。今朝の朝食は何だかいつも以上にうまいな。」


嬉しそうに食べてくれる顔は、私を喜ばせてくれる。



3日目の朝が始まりました。

3day-05→←3day-03



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (101 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
177人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆうり - 曇りのち椿の続きが気になります!!!更新頑張ってください!!! (2016年9月27日 19時) (レス) id: 9a740452e6 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - アップルキャンディさん» もちろん覚えているよ。コメントありがとう!お互い更新頑張ろうね! (2016年2月8日 9時) (レス) id: 7fadd6fd7b (このIDを非表示/違反報告)
はなな〜☆ - あったかくも切ないお話ですね… ラストはどうなるんだろう?続きが気になります!とても素敵な作品です!モカさんの作品、大好きです♪更新、頑張ってください! (2016年2月8日 0時) (レス) id: f2b435662e (このIDを非表示/違反報告)
アップルキャンディ(プロフ) - モカちゃん、お久しぶりです。私のこと、覚えてるかな…?て、私の勘違いだったらごめん(笑)モカちゃんの作品、あったかさがあって好きだな♪キャラがめっちゃ大切にされてる感じがある。更新楽しみにしてる! (2016年2月7日 22時) (レス) id: 6b17a8d120 (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃ泣きそうになって読んでます…笑 次の展開が楽しみです♪( ´▽`) (2016年1月21日 10時) (レス) id: c66d99a0c4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モカ | 作成日時:2016年1月5日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。