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【6】 ページ7

涼太ってやっぱりモテるんだなぁ。


元カノもいたけど、振ったのお前だろ!


まったく……


変なのにも好かれて大変だな。



私はジャージに着替え、濡れた床を掃除した。



黄「Aっち?」



『涼太?』



黄「ジャージ?どうしたんスか!!?髪もビショビショじゃないっスか!」



『あぁ…転んで自分の上からジュースぶちまけちゃってさ!この有様。笑えるよね〜。涼太こそ何やってんの?』



黄「視聴覚室行ったらAっちいないから探しに来たんスよ。俺も手伝うから、貸して。」



いやいやいや、何言ってんの?



『自分でやったことだから大丈夫だよ。すぐ行くから先に行ってて。』



黄「……わかったっス。」




ホッ……

またさっきの子達に見られたら厄介だからね。



あ〜本当女ってめんどくさい。




妬み、僻み、嫌悪、劣等感。



男に生まれてきたかったよ。





「何をやっている?」




『え?』




パッと声のする方を見ると、キラキラしたスーパーボールを持った男が立っている。




緑「黄瀬か?」



『真ちゃん!?クラス間違えたの?ここ3組だよ。』



緑「違うのだよ。先生に書類を取り行くように頼まれて、たまたま通りかかっただけなのだよ。黄瀬は何をしている?」



『あぁ、涼太には内緒にしといてほしいんだけど……涼太の元カノ達にやられました。』



緑「お前も苦労しているのだな。でもなぜ黄瀬には言わない?」



『涼太は心配性でしょ?心配かけたくないし、元カノがこんな事したって知ったらショック受けるだろうし。』



緑「黄瀬…いつも思うが、自分の事も考えた方が良いのだよ。それでは相手の思う壺。」



『わかってる…のだよ。』



緑「なぜ真似をする?」



『すんません。』クスッ



緑「これを持っているといい。今日の獅子座のラッキーアイテムなのだよ。」



真ちゃんはポケットからピンクのクマのストラップを出し、私に手渡した。




『ピ、ピンクのクマ……ぷっ。』



緑「バカにしているともっと不運な事が起きるのだよ。明日は返してくれ、じゃ。」



『はーい。』




真ちゃんはいつもこうしてラッキーアイテムを貸してくれる。



決して手を貸す訳ではないんだけど、私にはそれが心地良い。



ラッキーアイテムはちゃんと返さないと怒るけど、ある意味頼りになる人だよね。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 彼女   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:moana | 作成日時:2017年10月18日 14時

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