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2年前
恵「あの、黄瀬君!私黄瀬君が好き!付き合って下さい。」
黄「えっと、色川さん?だっけ、よくAっちと一緒にいる…ごめん。俺、好きな子いるっスから……その、付き合えないっス。」
恵「それってA?」
黄「まぁね。あ、Aっちには内緒っスよ!って何してるっスか!?」
彼女は制服を脱ぎ出した。
恵「なんであの子なの!?あの子と付き合ったりするなら、今大声で叫ぶよ。」
黄「変な事するのはやめるっスよ!わかったっス、Aっちとは付き合わないっスから。」
恵「好きってことも言っちゃダメだからね。あと、他の子に告られたら絶対付き合って、振られるまで。」
黄「なんでこんな事するんスか?Aっちの友達っスよね?」
恵「私、あの子嫌いなの。あの子と仲良くしてたりしたらあの子もどうなるかわかんないから。」
黄「それだけはダメっス!!」
涼太はほぼ一方的な約束に理不尽と思いながらも、私を守る為に約束を守ってきたらしい。
恵「また彼女できたみたいだよー。彼、相当なチャラ男じゃん?諦めたら?」
『ゔっ。それでも私は涼太が好き……。』
その後も別れたかと思ったらまたすぐ彼女ができていた。
でもそれはめぐがそうさせていた。
私と涼太が少しでも話そうもんなら……
『痛っ!な、何?』
机の中にカッターの刃が無数に置いてあったり、
トイレに入ると上からゴミを投げ入れられたり、
今日みたいな事が起きた。
それも全てめぐだった……?
『………』
私は何も知らなかった…気付かなかった……。
涼太の事が好きなのに何も気付いてあげられなかった。
辛かったのは涼太の方じゃないか。
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作者名:moana | 作成日時:2017年10月18日 14時