【26】 ページ27
私は気を失ったらしい。
「ふざけるな!!」
遠くの方で声がする。
涼太?
意識が戻ってきたようだ。
『ん……』
桃「A!!?」
『さ…つき?ここは……。』
桃「保健室だよ!」
あの時バスケットボールがぶつかり、倒れた際に頭を強く打って気を失ったらしい。
「黄瀬君が連れて来てくれたのよ。後でお礼を言っておきなさい。」
『あ、オバちゃん!!』
尾「失礼ね!尾羽先生と呼びなさい!勘違いされるでしょ!」
『すんません。尾羽先生…涼太が運んでくれたって本当?』
尾「あの時ね……」
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黄「オバっち!!大変っス!Aっちが死んじゃうっス〜。」
尾「はっ!?」
黄「何回呼んでも応えてくれないっスよ!」
尾「気を失ってるだけね。頭を強く打ったみたい…少ししたら目を覚ますわよ。」
黄「そうなんスね!良かった……。」
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尾「かなり心配してたし、大泣きしてたのよ…あの子。」
桃「きーちゃんが?大泣き?」
『涼太が…?』
まさか…とさつきと笑ってたけど、どうやら本当のようで…
尾「黄瀬さんはもう少し休んでなさい。私は研修で行かなきゃいけないから。」
桃「私も行くね。」
『うん、ありがとね。』
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作者名:moana | 作成日時:2017年10月18日 14時