【黄瀬涼太】あなたの事タイプじゃないんだけど【黒バス】【赤司征十郎】season2

どうして ページ18

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輸血も無事終わり、手術が終わるのを病室のベッドの上で待つ
私の血は結構抜かれたみたいで、すぐに動かないようにと言われてしまった

動きたいんですけど…
1人でソワソワしていると


赤司「A！」


征が病室に入ってきた
私は起き上がる…と同時に彼の顔を見て安心したのかまた涙が出てくる

A「征ぃ……涼太が…涼太が……」グス

赤司「あぁ、ある程度は聞いている。きっと大丈夫さ、あいつは強いから…」

そうだね…と納得して征の胸にもたれかかる
征も心配そうに私の手を握っていた


赤司「君の血を使ったんだって？体は大丈夫なのか？」

A「うん、もちろん。血の気多いほうだからね！」

ガッツポーズを見せて征を安心させようとする
征はニコッと微笑み頬にキスをしてくれた


看護師たちが病室に入って来てその後ろから涼太が横になっているベッドが運ばれてきた
無事手術は終わったんだと私達は思っていたんだけど…


医師は母親に話し始めた

医師「手術は成功しました。ですが、いつ目を覚ますかわからない危険な状態です……」

黄瀬母「え…？どういうことですか？」


医師は涼太の外傷が酷く、打ち所が悪かった事を話した
幸い命に別状はないが目を覚ますのは本人の意思の問題だと言う


黄瀬母「そんな……」


外傷が酷いと言うのにベッドに横になる涼太の顔は傷ひとつなくとても綺麗だった
だからこそ信じられなかった


医師「彼はモデルなんですよね…？トラックにぶつかる際、無意識に腕で顔を守ったようです。腕の損傷がそれはそれは…酷かった……」


医師もこうやって身内に話すのはとても心苦しいだろう
私は声を出して泣き崩れる母親を見てそう思った




私は少ししたら帰っていいみたいだ
征は知人に電話してくると言って病室から出て行った

涼太の顔を眺めながら何度も考える


どうして……こんなことに……？

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