前方注意【兄さんの話】 ページ25
ずっと。小さいことから後ろばかりを見てきた
理由は簡単。弟がいたから
自分は長男だから面倒を見るよう言われている
それなら、後ろにいる弟を見ていないと！
前を見ることなんて、なかった
少し大きくなった
チョロ松とトド松は、もう俺より前に行った
あと三人
見送るまで俺は後ろを見続ける
十四松も先へと進んでった
手を振って笑顔で見送った
あと、二人
一松も、ゆっくりだけど進んでいった
他のやつらには追い付けなくてもいいんだってよ
自分のペースでいくらしい
残っているのはカラ松一人
カ「俺は、進むのが怖い。自分がどうなってしまうのか分からないから」
『…カラ松。お前だって兄ちゃんなんだ。大丈夫
どうしても怖いと思ったときは。
人のことを信じればいい』
カ「！…ありがとう。じゃあ先に行くぞ
信じてるからな！おそ松！」
やっと皆行った
さぁ俺も行くか
『あ………俺、進み方知らねぇや』
今まで見送ってきたけど、いざ自分となると、進み方がわからない
前が、見えない
後ろを向いている間は前方注意
でもずっと前方…前は怖くなかった
後ろのあいつらがいなくなるっていうのが怖かった
『なんだ…
あいつら、もういねぇじゃん』
じゃあもう進まなくてもいいよな
ずっと後ろを見ていよう
カ「おいおそ松。俺は信じてるといった。でも来ないから迎えにきたぞ」
チ「おっそいんだよクソ！テメェそれでも長男か？」
一「あんたがこないと寂しいんだけど」
十「一緒に野球するっす！」
ト「ほら！僕の荷物持ってもらうんだから早く来てよ」
顔をあげると行ったはずのあいつらがいる
…なんだ
誰かが先とか後とかじゃなくてもいいのか
それなら…
それなら。
『全員で肩並べて歩くしかねぇよなぁ…』
end
***
字数の関係で微妙な終わりに…
あ、久々に復活しました！
今回の話、前というのはまぁ、社会の目といいますか
そんな感じです
ずっとそれからおそ松が弟を守ってたけど自立していった
それで取り残された
でも迎えにきてくれた
じゃあ肩を並べてもう一回歩くか
的な話です
終わり←かき氷
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響(キョウ)0(プロフ) - 夜魅さん» ありがとうございます！私の思い付きですので…。頑張ります！ (2016年7月11日 22時) (
レス) id: 798be99e17 (このIDを非表示/違反報告)
夜魅 - こんなおそ松お兄ちゃんがいるなんて、、！泣けます、、。超いい太陽みたいですね(T-T)ーーカラ松の意外な展開に驚きました！こーゆーのが書けるって凄いですね！これからも頑張ってください！ (2016年7月11日 21時) (レス) id: 0e06b8d400 (このIDを非表示/違反報告)
響(キョウ)0(プロフ) - 檸檬/さん» いえいえそんな！ありがとうございます！ (2016年6月29日 18時) (レス) id: 798be99e17 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬/ - 何かいい小説無いかな、と探していたら貴方様の作品に巡り会えました..、!こーゆー話好きです、。グ、ときました、。今後の参考にさせて頂きます、。 (2016年6月29日 16時) (レス) id: 68c0fc6716 (このIDを非表示/違反報告)
響(キョウ)0(プロフ) - あやのさん» それなですよ！欲しいです！そんな兄さん！！ (2016年6月22日 22時) (レス) id: 798be99e17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者ホームページ：なし 作成日時：2016年5月31日 21時
