[カゲプロ]キド・カノ・セトの妹。

カイエンパンザマスト・９ ページ40

「…いつもニコニコして楽しそうで、人をからかったり、いたずらするのが大好きで。基本的にはカノさんっぽいんですよね」
「あ、ホント？嬉しいなあ！」
笑うカノに、モモは少し考えて付け足す。
「…残念なことに」
「え、待って」
「狐目さんドンマイです」
「お前だからな、しょうがない」
「カノそっくりは…嫌だなあ…」
「マリーまで！？」
悲痛な叫びに耳を貸す者はいない。
話は進む。
「で。ふざけてばかりなのかな、と思ったらさっきカノさんも言ってた様に、真面目な世話焼きさんなところもあるんですよ。細かいところによく気がついて、お母さんみたいな感じで。団長さんがそんな感じですよね」
「はあ！？お、俺はそんなんじゃ…！」
照れか焦りか顔が赤いキドに、カノが笑う。
「いやいや〜。キドはまさに『お母さん』だよ？皆のご飯作ってくれるし、洗濯も掃除もしてくれるし！ホント、キドがいないとやっていけないくらいだよね〜」
「そ、そうか…？」
「そうそう！もう完璧！あ、でもそうだなあ」
ニヤリと笑う。

「どうせならもっとお母さんらしい格好してほしいかな〜。例えばほら、前にこっそり買ってたスカートとか、」

不自然に切れた言葉。
なぜ切れたのかは…察してほしい。
「続けろ、キサラギ」
「あ、はい」
マリーはもちろん、モモもエネももはや反応しない。これが日常であり習慣であることを理解しているのだ。
「そんな細やかなところがあるかと思ったら、ふとした時におおらか…っていうか大雑把なんですよね。細かいことはどうでもいいから、とにかく明るく行こう！みたいな。快活とか爽やかって感じで」
「…そこがセト似の部分、か。なるほどな」

カイエンパンザマスト・１０→←カイエンパンザマスト・８

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す