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卌捌 ページ33

※アニメ派の人には多分ネタバレです
今さらの注意書きですみません……
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no side




「禰豆子来るな!!
危ないから待ってろ!みんなを起こせ!」


『お兄さんは私が見てるから大丈夫。
みんなを頼んだよ禰豆子ちゃん』





Aは炭治郎の後を追って汽車の屋根に飛び移る。

そのまま先頭車両まで屋根を走った。





「あれぇ 起きたの。おはよう。
まだ寝てて良かったのに」





何やら血管の浮き出した鬼はひらりと手を振る。





「せっかく良い夢を見せてやっていた(・・・・・・・・)でしょう
お前の家族みんな惨殺する夢も師匠を殺す夢も
見せることもできたんだよ?」


『……』


「今度は父親が生き返った夢を見せてやろうか。
それとも両親に愛される夢にしようか?」


『お前は何も知らないんだな』





Aは鼻で笑いながら呟いた。

皆が目を覚ますまでの時間稼ぎにも見えたが

これはAの本心だった。





「……俺が何を知らないって?」

『お前は"お師匠を殺す夢"と言ったな。
良いだろう。見せてみろ。やってみろよ』

「ッ……何が目的?良いよ、望むなら見せてやる」





さりげなく手の内を明かさせるつもりだ。

鬼……魘夢は口の生えた手を突き出す。





ガクン、と頭を垂れるA。

炭治郎が心配の声を上げ手を伸ばす。が、





『……何?今の、今のがそれ?』


「っな……!!
確かに目の前で師匠が刻まれる夢を見せた筈……!」


『馬ァァ鹿!!』





珍しく汚い言葉を口にしAは嘲笑う。





『お師匠はなぁ!私が殺したんだよ!!
それが何を意味するか分かるか?

この先どうやってお師匠を殺しても
どんなにお師匠を酷い奴にしても
優しいお師匠が私を許しても
私は私を許してないから意味ないんだよ!!

私の心はこれ以上折れないんだよ!!』





Aは刀を構える。

炭治郎は目を見開いて刀を抜く。





「ッ……Aさんに悲しいことを言わせるな!!
人の心の中に土足で踏み入るな!
俺はお前を許さない」




炭治郎は型の構えをとり走り出す。




『炭治郎君……!』





同じ血鬼術で眠らされる炭治郎は瞬時に覚醒し

そのまま走り続けた。



夢の中では家族に罵倒されていたが

そのせいで炭治郎の怒りは頂点を越えた。





「言うはずが無いだろうそんなことを俺の家族が!!
俺の家族を侮辱するなァアアァアアア!!!」





振られた刀は魘夢の頸を飛ばした。

卌玖→←卌漆



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沙羅(プロフ) - 邑さん» コメントありがとうございます!!長らくお付き合い頂いて本当に嬉しいです……!芽吹お師匠のところは私も書いてて泣きそうでした……今後は宇髄さん以外にも沢山の方が登場予定なので、ぜひよろしくお願いしますー!! (2020年2月2日 18時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
- 前編から読ませて頂いています、凄くこの作品好きです!!師範のところ、もう、涙がぼろぼろでてきました...!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 451c1f62e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年1月26日 21時

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