検索窓
今日:4 hit、昨日:10 hit、合計:182,235 hit

丗陸 ページ20

.





急に瞼の表が眩しくなって目を開く。

……もう朝か。





パッと隣を見れば師範は既に居ない。

相変わらず早起きだな。





でも刀やら羽織やらは置いてあるから

まだ家の中には居るんだろうな。





そんな事を考えていたら襖が開いた。





『あ、起きてる。おはよう天元。良い朝だね』

「おう」





全く足音しなかったな。

師範が俺と同じ"元忍"って言っても驚かねぇわ。





『もう少しで朝食の用意が出来るって』

「ん、」





師範は敷いたままの布団を畳み始める。

俺も同じように畳んだ。





『天元はこの後すぐ帰るんだろう?』


「そりゃまぁな。ちゃんと連絡してねぇし……」


『おにぎりの礼、伝えといてねぇ』


「任せろ!」




布団を畳み終えたと同時に家の人達が襖を開ける。





「鬼狩り様方、朝餉の用意が出来ました」


『嗚呼、ありがとうございます』


「おう。頂くぜ」





お運びします、と一家総出で

部屋に朝飯を運び入れてくれる。





『ふふ、美味しそうだねぇ。
私もこの位の料理が作れたら良いのだけど』


「師範はやめといた方が良いです。死人が出ます」←


『……簡単な雑炊くらいなら作れるし』


「この間そう言って塩味が強すぎたが??
あれじゃすぐ体を壊すっての」


『私の味覚に合わせて作ったからね!!』←


「開き直んな!?」




師範は台所に立たせちゃならねぇ。

そりゃもう派手に台所が荒れる。




『……失礼なこと考えたね??』←

「別に??」←




何だかんだ言いつつ、朝飯は美味しく頂きました。





──────


〜大正こそこそ噂話〜





「設定に"騙された"とか前の噂話で"煽られた"って
言ってはいたが……話では煽られてねぇよな?」


『はしょった』←


「正確に言うと?」



『最終選抜の前日、お師匠に
「明日継子の顔合わせみたいのあるから」と言われ
まあ会うだけなら……みたいな感じで行った。



その前に行きたくないって伝えたら



「えっ??何?ビビってんの??
そんな人見知りだったっけAちゃん!!
ごめんなぁ!気付かなくてっ!
俺てっきり平気だと思ってたわー!!
まあ人見知りなら仕方ないよなぁ!!
しょーがないわー!良いよ良いよ行かなくて!
明日も俺と鍛錬しよーな!見てやるからさぁ!」



って言われたので』



「嗚呼……(師範は昔から負けず嫌いだわ)」



『ちょ、待ってこそこそ噂話してない!!』←



「は!?本当じゃねぇか!待てよ文字s

丗漆→←丗伍



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (106 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
619人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

沙羅(プロフ) - 邑さん» コメントありがとうございます!!長らくお付き合い頂いて本当に嬉しいです……!芽吹お師匠のところは私も書いてて泣きそうでした……今後は宇髄さん以外にも沢山の方が登場予定なので、ぜひよろしくお願いしますー!! (2020年2月2日 18時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
- 前編から読ませて頂いています、凄くこの作品好きです!!師範のところ、もう、涙がぼろぼろでてきました...!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 451c1f62e7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙羅 | 作成日時:2020年1月26日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。