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二月十四日 ページ26

ちょっとした番外編です!
バレンタイン小話的な!!
もう過ぎたけど!!←
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no side





『天元!』

「どうしたんだ師範?」





バビュっと効果音が付くような動きで

Aは懐から小さな箱を取り出す。





『猪口齢糖!!』


「猪口齢糖?」


『バレンタインとやらで配るらしいよ!!』


「師範のテンションの方が気になるわ」


『これ甘いよ!凄い!』


「語彙力どうした」





Aはケタケタ笑いながら

宇髄に猪口齢糖の入った箱を渡す。





「……まあ、ありがとな師範」


『どういたしまして!
それ、菫さんと作ったから味は保証するよ』


「別に俺は毒であろうと師範に貰ったもんは
ちゃんと食うけどな」


『嬉しいけど毒はやめとこ??』




宇髄は(見かけによらず)丁寧に包装紙を開き

箱を開け猪口齢糖をつまみ上げた。




「ほぉ……美味そうだな」


『菫さんも美味しいって言ってたよ!』




無邪気に笑うAを見て

宇髄の心臓はドギュンと音を立てる。





「ッ……い、いただきます」

『どうぞ!』





つまんだ猪口齢糖を口に放り込めば

それは優しく溶けて猪口齢糖の風味が広がる。





「うま……」





何も考えずに零れた言葉だった。

本当に美味しい猪口齢糖だそうで。





『本当!?良かったぁ!まだあるから沢山食べて!
あ、鼻血が出ない程度にね!』


「お、おう……」





じゃ!、とAは手を振って走って行く。

残された宇髄は再び猪口齢糖を口に放り込んだ。





「……他の奴にもやるのかね」


「あら、猪口齢糖を差し上げた方は貴方でしたか」


「!アンタは……」


「A様のお屋敷に勤める"菫"と申します」





優しく微笑む菫と名乗った女。

いつの間に居たのか宇髄の背後に立っていた。





「お嬢様が……失礼、A様が
一生懸命に作って箱に入れていたのは一つでしたよ」


「!」


「他の方は大きな箱に入れて一緒に配るとか……
ふふ、これ以上は辞めておきましょうか。
では……失礼致します。音柱の宇髄天元様」


「ッ…………」






菫は意味ありげに微笑んで去って行った。






再び残された宇髄は

頬を少し赤らめ珍しく静かだった。






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難しいですね小説って((

解釈は御自由にどうぞ!!((



本編を進めなくてすみません……

卌弐→←卌壱



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沙羅(プロフ) - 邑さん» コメントありがとうございます!!長らくお付き合い頂いて本当に嬉しいです……!芽吹お師匠のところは私も書いてて泣きそうでした……今後は宇髄さん以外にも沢山の方が登場予定なので、ぜひよろしくお願いしますー!! (2020年2月2日 18時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
- 前編から読ませて頂いています、凄くこの作品好きです!!師範のところ、もう、涙がぼろぼろでてきました...!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 451c1f62e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年1月26日 21時

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