丗肆 ページ18
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「あっ」
『??』
確か須磨とかが眠れない時に
手を繋いだ記憶がある。
いやあれで眠れるのは須磨だけか…………?
「師範、左手、左手かして下さい」
『…………返してね?』←
「いや取らねぇよ」
俺からしたら右側の畳に
師範の左手が投げ出される。
それをそっと握った。
『え……?』
「須磨はこうするとよく眠れるんだと。
だから、師範も寝られるかなーって思ったんだが」
『嗚呼……そういう事か。
うん。……温かくて、よく眠れそうだね』
少しだけ早くなった心音。
……照れてんのかよ。可愛すぎか。
「師範の手は冷たいなぁ」
『天元の手が温かいだけだよ』
ひんやりと心地よい冷たさが
じんわりと俺の掌に広がる。
数分も握っていれば
多少慣れてきたのか師範の心音は穏やかになる。
かく言う俺も、
その心音が心地よくて瞼が下がる。
『…………お休み、天元』
.
嗚呼……お休みなさい、……師範。
師範の優しい声を最後に俺の意識は途絶えた。
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沙羅(プロフ) - 邑さん» コメントありがとうございます!!長らくお付き合い頂いて本当に嬉しいです……!芽吹お師匠のところは私も書いてて泣きそうでした……今後は宇髄さん以外にも沢山の方が登場予定なので、ぜひよろしくお願いしますー!! (2020年2月2日 18時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
邑 - 前編から読ませて頂いています、凄くこの作品好きです!!師範のところ、もう、涙がぼろぼろでてきました...!! (2020年2月2日 17時) (レス) id: 451c1f62e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年1月26日 21時