ひゃく! ページ8
貴女side
硝子張りの
私は此処が気に入って椅子を置いた時期がある。←
やがて自分の目線より高い建物が無くなり
それから更に登ってやっと昇降機が止まる。
長い廊下には毛足の長いカーペットが敷かれ
間接照明が廊下を照らす。
私はリンタロウ医師の居る執務室まで走り
フレンチ・ドアの前にいる見張りに声をかけた。
貴女『お早うございます川端Aですリンt…首領に呼ばれて遅れそうなんですお早うございます?』←
見張りの黒服さんは何時もは無言無表情なのに
動揺して「え…あ、はい」とか云ってた。
私のせいだねごめんね!?←
とりあえず向けてた銃を下ろしてくれたので
私は遠慮なくフレンチ・ドアを叩いた。
貴女『お早うございます川端Aです失礼します』
鷗外「ねぇエリスちゃん、この服はどう?」
叩 き 壊 す ぞ ?←
貴女『首領!開けても文句無しだからね!?』
横で黒服さんが青ざめた。気がする。
貴女『しつれーします!!』
バタァンと扉を開けば案の定
エリスちゃんを追いかけるリンタロウ医師。
二人は数秒だけ停止してから
エリスちゃんがこちらに走り寄る。
エリス「A!リンタロウ何とかしてちょうだい!」
鷗外「そんなぁ!Aちゃん助けてよぅ」
貴女『………エリスちゃん、風邪ひいちゃうよ?』
エリス「そんなことより!」
貴女『エリスちゃんが風邪ひいたら私悲しい……』
エリス「わかったわ。リンタロウ、服をよこしなさい」
鷗外「素直!!はい、エリスちゃん」
せっせと赤いワンピィスを着るエリスちゃん。
リンタロウ医師は花を飛ばしていた。
貴女『リンタロウ医師…ご用件は?』
鷗外「エリスちゃんのお守り」
貴女『失礼しました』
頭を下げて部屋を後にしようとすると
リンタロウ医師が慌てて引き止めた。
鷗外「ちょ、冗談!冗談だから!
その、A君を呼んだのはね──────」
"君"と呼ばれては仕方ない。
これはもうマフィアの仕事だ。
姿勢を正してリンタロウ医師を見据える。
鷗外「今後、大きな争いがあるかもしれない。
A君は人を殺めることをしなくなっていたね」
貴女『それはつまり?』
鷗外「……覚悟を決めて欲しい」
貴女『……御意』
.
.
リンタロウ医師の視線が部屋の空気が、
全てが物凄く厭な予感を孕んでいた。
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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年5月13日 15時