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no side
影山のトスが東峰に上がり山本のブロックを抜く。
夜久がレシーブするも
ボールは烏野コートに戻ってしまう。
「くそっ…！スマン…！」
「東峰ダイレクトだ！！」
「叩け！旭！！」
跳躍した東峰がボールを叩きつけるも
今度は福永がレシーブ。
「ああっ…また
『ふふ、それで良いんだよ？』
「？」
Aはニコニコと微笑みながら芝山に言う。
それに猫又が続ける。
「不格好でも、攻撃のカタチにできなくても
ボールを繋いでいる限りは 負けないんだ。」
烏野コートでは田中がボールをオーバーで受ける。
「チャンスボォォル！！」
影山に上がったボールは
例の変人速攻へと繋がれる。
犬岡のブロックを抜けたボールは落ちる、
そう思ったがその先には夜久。
飛び込みで受けたボールは乱れ、海の元へ。
後ろへと飛ぶボール。
そこに滑り込んだのは孤爪だった。
「─────強いスパイクを打てる方が
勝つんじゃあないんだ。」
孤爪が返したボールは
烏野コートのエンドラインへ向かう。
「ヤバイ！下がれ！下がれ！！」
菅原が叫ぶ。
「ボールを落とした方が、負けるんだ。」
西谷が腕を伸ばすもボールはコートに落ちる。
「これが、"繋ぐ"ということだ。」
試合終了のホイッスルが鳴る。
セットカウント２−０で
音駒高校の勝利である。
両校は挨拶するべく並び始めるが
日向の大きな声が響く。
「もう一回！！」
Aは楽しそうに笑う。
猫又も同じように笑った。
「おう。そのつもりだ！
"もう一回"がありえるのが練習試合だからな。」
『なら、追加のドリンク作ってきますね〜
今ある分はちゃんと飲んでね皆。』
ほら、とボトルを渡していくA。
傍から見てもバレーやりたさにウズウズしているのは
嫌という程わかった。←
.
２試合目、３試合目と進んでいくが
どちらも音駒が勝利を収める。
Aのウズウズもピークに達していた。←
これはもう一種の禁断症状である。
「もう一回！！」
「うぬっ！？なんなんだ！
滅茶苦茶動いてるだろ！？体力底無しか！」
叫ぶ日向にさすがに後ずさる猫又。
日向は烏養に回収されていく。
そんな中、人影がAに近付いた。
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年3月25日 22時
