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夏目side


5分くらい歩き続けた気がする


奥にぼんやりとした明かりが見えてきた

恐らくロウソクの火だろう


そこは一つの大きな空間になっていた

まるで山の中心が部屋のような


その空間に人影が3つ

そのうちの1つ…中心にいた人物が口を開いた


貴女『斑…か?』

ニャンコ「ああ」


その女の人は目に包帯を巻いていた

…いや、巻かれていた(進行形←)


夏目「月光…、戻ってたんだな」


兎の姿とは違い

兎の耳がある少年が包帯を巻いていた


月光「あぁ、主様の手当をする為にな」

貴女『その声…は?』


夏目「あ、えっと…おれは…」


慌てて名乗ろうとすると

横にいたリスの様な少女が制止した


少女「主様。お気持ちは分かりますが
今は絶対安静です」

月光「そうですよ。お治りになってからでも
遅くはありませんから」


貴女『…そう、ね。ごめんなさい
秋麗(しゅうれい)、月光…』


夏目「あの、おれはどうすれば…」


近くにいた月光に聞いてみるが

危ない所に呼んですまない、とだけ返ってきた



貴女『私は…寝てても良いのか…?
私は……この山の…主だ…なのに……』


静まった空間に鼻をすする音が聞こえる


貴女『私はッ……もう、疲れたよ』


誰も何も発さない状態で

先生が口を開いた



ニャンコ「……。珍しいじゃないか
お前が…約束を破ろうとするなんてな」

貴女『…!約束…』


その一言で生き返ったように

その女の人が起き上がった


貴女『月光…』

月光「…。 はい」


貴女『奴らを……奴らの大将を…』


目を閉じていた月光、俯いていた秋麗が

ぱっと敬意を示す姿勢をとる








貴女『倒しに参る』

月.秋「「はっ!!」」

玖→←質



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作者名:沙羅 | 作成日時:2017年10月28日 21時

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