第七話 ページ9
｢それでね！歓迎会をしようと思うの！｣
｢マルガレータがケーキ作ろうかって！｣
｢それは良いアイデアなのー！｣
美智子と入れ替わりに部屋に入ってきた2人の女性。一人は先程の麦わら帽子の少女と、もう一人は物騒な銃を持っていた横結びの女性。
2人は腰を下ろすなりAを置いて話出し、何やら盛り上がっていた。
うちの村にも若い女性はいたが、こんなに元気はつらつな子は見たことがなかった。
何だか微笑ましくなり、思わず声を出して笑う。
｢あーっ！巫女さん笑ったの！｣
急に2人の注目を浴び、Aは目を丸くして固まる。
｢えーっと…ごめんなさい、元気な貴女達を見てると楽しくって｣
｢ううん、良いの！…私のことはエマって呼んで欲しいの｣
｢あ、私も私も！マーサって呼んで｣
駄目かと上目遣いに伺う彼女達は可愛らしく、元より断る理由もないためひとつ返事で頷く。
ぱあ、と効果音がつきそうな位の満面の笑みにつられてAも笑顔を返した。
｢ねえ、ここは誰のお部屋なの？｣
ずっと気になっていたことを尋ねてみる。
｢ここはAの部屋よ、着替えとか必要なものは基本的に揃ってる｣
｢私の部屋…そっか…｣
｢？｣
恐らく誰かが運んでくれたのだろう。
自分は女性にしては大きい方であり、目の前の華奢な二人でないことは分かる。
だとすれば、自分を取り囲んでいた中の男性陣の誰かが運んでくれたのか。
｢運んだのはジョゼフさんなの。他の人は邪な気持ちが有るから駄目だって美智子さんが言ってたの｣
｢ああ、納得。他はダメダメだからねえ｣
｢じょぜふさん…？｣
またも聞き慣れない横文字の名前。
見た感じ外国の人が多いこの館、全員分の名前を覚えるだけでも大変そうだ。
｢うん、おじいさんだよ｣
｢ゲーム以外はとっても優しいの！｣
またでた、ゲーム。
いい加減慣れてきたが、兎も角自分を運んだのはおじいさん…若い男の人は苦手だがそれはそれで心配なAであった。
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ゆう - おジョゼかっこいい！ (2021年3月21日 21時) (
レス) id: fdf829f708 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ(プロフ) - 要さん» そうだったんですね...汗 素敵なお話なので是非残してください！ (2019年2月16日 22時) (レス) id: 56182cb6ed (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - シマエナガさん» ありがとうございます！そうなんです、書いた後にそれを知って泣 消すのも勿体なかったのでそのままでいかせて貰いました、、、！ (2019年2月16日 2時) (レス) id: 85394da7f9 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ(プロフ) - いつも陰ながら応援しています...！ジョセフさんかっこよくて素敵です泣 これからも楽しみにしてます！ それと余談ですが、バレンタインに女性からチョコを渡すと言うのは日本だけらしいです...(でも可愛いお話で好きです...！) (2019年2月15日 23時) (レス) id: 56182cb6ed (このIDを非表示/違反報告)
要(プロフ) - ナ子さん» ありがとうございます〜！そう言って頂けると嬉しいです！頑張ります〜！ (2019年2月14日 7時) (レス) id: 85394da7f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：要 | 作成日時：2019年2月11日 4時
