第9話｢ゲーム開始前｣ ページ13
〜カイレンside〜
あの後、くじ引きで残りの参加者二名を決めた。本来なら嬢ちゃん、駆堂君、忍霧君と立候補の入出君が参加する予定だったが、俺が立候補で参加したので、参加メンバーは忍霧君と駆堂君、それと入出君に俺の四人になった。
教室の黒板には、漫画と同じ説明が書いてあり、机には花瓶が置いてある。
入｢...ナカノヒトゲノムでも、染色体を集めましたよね。｣
｢そうだなァ。あっちでは22本集めたらクリアだったが...パカ君の話では、確か1億ビュー達成が目標、だったか？｣
忍｢...あぁ、そうだ。カウンタもこうしてずっと動いている。｣
それは、わかっているけども...
｢...これ、本当に見られてるのかねェ？｣
全員が、異様な空気で押し黙る。
忍｢......とにかく今はやるしかない。｣
全員が指を...、いや、駆堂君以外の全員が指を出した。
忍｢おい、なにをしている｣
駆｢(ﾊﾟﾝｯ)ふー(ｸﾁｬｸﾁｬ)、やってられっか。｣
ガムを噛みながら、イラついたように喋りだす駆堂君。
｢...おい、気持ちは分かるが今は...｢うっせェんだよ！｣｣
駆｢なんなんだよテメーらは、あんなふざけた野郎の言いなりになりやがって。揃いも揃って馬鹿ばっかりか！？大体何がこっくりさんだ、小学生のガキじゃねーんだよ！｣
忍｢言動はガキそのものだがな。｣
駆｢あァ...？｣
｢こら(ペシ、バシッ)｣
忍｢いっ...！｣
駆｢っ...！？｣
｢駆堂君、パカ君に従うのが嫌なのはわかるが、ここでぐだぐだ言ってもなんも変わんねェんだから今はこのゲームを終わらせるべきでェ。忍霧君も無駄に煽らない。｣
入｢おぉ...、流石カイレンさん...(ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ)｣
流石って何でェ、てか拍手すな。
入｢...駆堂さん。ピーマン、これから全部俺が食べますんで、ちょっとだけ参加してもらえませんか？お願いします！｣
｢お、なら俺は好きな食べ物あったらやるよ。だからちょっとだけ参加してくんな。｣
駆｢...チッ、わかったよ。｣
忍｢最初から素直に｢煽らない｣...すまない｣
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作者名：ももや | 作成日時：2019年7月28日 15時
