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紫耀side

海人と岸くんと3人で大学の敷地内に入ると

女の人達がこちらを見てざわついている

紫「はぁ、、」

海「紫耀、入学早々ため息なんて辞めなよ、
女の人に騒がれるなんて
今に始まったことじゃないでしょ？」

紫「そうだけど…慣れねえし苦手なんだよ…」

岸「紫耀も海人も高校でもすげぇモテたもんな」

海「岸くんも中身バレないうちはもてるじゃん笑」

岸「それ外見しか見てねえってことじゃんか、嫌だよ、そんなモテ方ー」

そうなんだよ…
皆俺の顔がかっこいいって言ってくれるのは
ありがたい

でも顔だけで好かれるのも虚しいだけだよ

俺はちゃんと俺自身を愛してくれる人が良い

けど今ではそんな人現れることはないと思ってる

だから俺は恋愛は出来ないかもな…

そんな事を考えているといつの間にか海人も岸くんも女子たちに囲まれていた

俺も囲まれたが

紫「俺彼女一筋だから、ごめんね」

そう言ってその場から走り出した

気づくと校舎の裏側みたいな所にいた

誰もいないと思っていたら

木でできたブランコに1人乗って俯いている
若い男の人

ゆっくり近づき

紫「あの、大丈夫？」

〇「？！ここまで追いかけてきたん？」

彼が顔を上げた瞬間驚いた
女の人に負けないほど綺麗な顔
男って分かってはいても
ドキッとしちゃうほどの色気

紫「え？違う違う、俺は追いかけられてた方笑」

この人も追いかけられて逃げてたのかな？
ドキドキしながら話を続けた

〇「ん？あ、人違いか、いきなりすみません」

紫「いえ、君1年生？」

〇「そうですけど…」

紫「俺も1年、平野紫耀、同い年だしタメ口にしよ」

廉「同い年なんや、俺永瀬廉、平野やな」

紫「えっと、名前がいいな」

平野でなくその甘い声で紫耀と呼んで欲しくて
ドキドキしながら頼んでみた

廉「しょお？やな！おけ、俺のことは廉って呼んでや」

うわ、しょおだって…
なんだこいつ

…めちゃくちゃ可愛い

紫「廉はこんな所で何やってたの？」

廉「いや、ちょっと女の人達に囲まれて
その後男の人立ちから声掛けられて
怖くなって走ってたらここ見つけたんよ」

紫「男にも人気あるのか…」

まあ、納得できるな

廉「っ！今何時や？！そろそろ式が始まるんちゃうか？！」

紫「そうだった！」

俺らは慌てて門の方へ向かい
看板の指示通りに進んで講堂の中に入った