16話 俺しかいないから ページ17
センラside
Aちゃんが合コンに行く事に俺はシャレにならない程に心配していた。別にAちゃんの中で俺はなんでもないのに。どうして俺がいるのに合コンに行くんだよ…とまで思っていた。でもきっと、いや確実に、何かあった時にAちゃんのことを助けることが出来るのは俺しかいないと思っている。
ということで俺は家にいるとうずうずして仕方がなかったのでAちゃんの合コン現場付近に拠点を置いて過ごすようにした。近くのファミレスに寄って夕食を済ました後、適当にサイドメニューを頼んでそこでしばらく仕事をこなす。なかなかに環境も良く捗った。
23時を回った頃のことだった。隣にあるスマホから着信音が鳴ってスマホに飛びついた。
『せ？らは、』
一瞬なんだこれ、と思ったけれどまともに打てないほど危ないことに巻き込まれているかもしれないと思い、急いで身支度を済ませてファミレスを後にし現場に向かった。
-------
事前に調べておいたパーキングエリアに車を停めて走って例の居酒屋に行くと、女性をお姫様抱っこのように横抱きにしているあからさまに"ヤバい奴"が一際目立っていた。
毎日会ってる俺の目が間違えるわけなく、ヤバい奴に抱き抱えられてるのがAちゃんだと分かり瞬間的に自分の身体が動いていた。このままでは彼女がアイツに何をされるのか。想像しただけで吐きそう。
「あの、あのあのあの、」
「っ…なんですか？」
「今すぐAを離して下さい。Aは俺のなんです。俺の彼女なんで」
「……………はぁ？」
かなりのキレっぷりにウッとなるけどAちゃんの為ならこれくらいどうって事ない。
「いやいやいやなんでお前……っっはーーー？…なんで彼氏持ちなのに来てんだよ！！！このクソオンナ！！！」
そこら中に響き渡る声で暴言を吐く男。周りのお客さんや通行人の目線を一気に集めた。それでも気持ち良さそうに寝ている彼女は一体どれだけの酒を飲まされたのか。考えただけで胸が痛い。こうしたのはお前なのに、思い通りにいかなくて彼女に暴言まで吐くなんて、俺の沸点が一気に上がった。
「……………………だったらはよぉAを俺に渡せや」
「………っ、さっさと消えろ！！！！」
乱暴にAを俺に渡されたのを優しく受け止めて、Aちゃんをお姫様抱っこしてそさくさと車に戻った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 388人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みみりん(プロフ) - みるくれーぷさん» いえいえ〜！◎ 只今確認してみたら録画が公開されておりました！ミッドナイトの結構序盤の方でお話されておりました…！是非！！(?) (2022年9月17日 3時) (
レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ(プロフ) - みみりんさん» ありがとうございます！録画が出たら見てみます！ (2022年9月17日 2時) (レス) id: 30587fe9a9 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん(プロフ) - みるくれーぷさん» コメントありがとうございます！！昨日(日付的には今日)のセさんの配信になります…！まだ録画が公開されていませんが、危ない発言は無かったと思いますので近いうちに公開されるかと思います…（ ; ; ） (2022年9月14日 21時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれーぷ(プロフ) - いつも小説を楽しく読ませていただいてます！占ツクの話とはいつの誰の枠か教えていただくことは出来ますでしょうか？ (2022年9月14日 19時) (レス) @page22 id: 30587fe9a9 (このIDを非表示/違反報告)
みみりん(プロフ) - きよなさん» わぁ！！！ありがとうございます…嬉しすぎて涙出てきそうです()これからも頑張ります！ (2022年8月25日 19時) (レス) id: dc9277ae27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みみりん | 作成日時：2022年7月31日 21時
