すとぷりの酒豪お姉さん5

＊ころちゃんと ページ37

.



数時間前、性懲りもなくさところが打倒ゆにこ！と大量のお酒を持ってわたしの家に乗り込んできた。

とはいえ酔い潰す！とか言ってたのは最初だけで、3人で楽しく飲んだわけだけど。

リビングで寝落ちたころちゃんに毛布を掛け、いつのまにか寝室に行ってｵﾌﾄｩﾝでｽﾔｧしてるさとみくんを確認して、わたしはお風呂に入ることに。ころちゃんも目覚めたらベッド行くでしょ。

時刻はとっくにてっぺんを回っていて、さすがのわたしももう眠い。くあ、とあくびが漏れた。


：


ころんside



ごん、とおでこをぶつけた拍子に目が覚めた。散々飲んで、いつのまにか寝落ちたっぽい。

寝ぼけ眼で周りを見ると、袋にまとめられた空き缶とお菓子のゴミ、片付けられたゲームたち。……ゆにこちゃんか。

さとみくんもゆにこちゃんもいない……ベッド行ったのかな。


「…………トイレ行こ」


立ち上がった拍子にずるりと何かが僕の肩から滑り落ちた。見ればふわふわの毛布で、ゆにこちゃんか、と頬が緩む。

まじゆにこちゃんお母さん。

ベッド行く前に、とあくびをしながらトイレに向かう。えーっとトイレどっちだったかなぁ、こっちかなぁ、


「…………え」

「……え？」

「「……」」


開いたドアの先には、バスタオルを頭にかぶったゆにこちゃん。

下着姿の、ゆにこちゃん。


「…………あっ、風呂上が、り？」

「……え、うん……え？」

「あっ、ぼく、起きたんだけど、」

「見りゃわかるけど…」

「あっ、だよね、えっと僕トイレ、」

「向かい…」

「あっ、そっか、ここ風呂、はは、は……」

「ははは……いやまず出てけ？？？？」

「あっ、そ、ごめ、ごめん！！！」

「……………ブフッw」


バン！と閉めたドアの向こうで、ゆにこちゃんがゲラゲラ笑う声がする。いや笑いすぎじゃね？

大急ぎでトイレに入って、ずるずると座り込んだ。まじで恥ずい、恥ずすぎる。


「うああああああああ」

「なんか叫んでるやついるwww」

「うるさい！！」

「どっちがwww」


温泉のときも(不本意ながら)見ちゃったけど、明るいところで見ちゃったからまた……もう……


「さいあく……ついてない……」

「ころちゃんww人の裸見といてへこんでんなよww」

「裸は見てない！！！」

「同じようなもんじゃん」

「お願いだからもっと恥ずかしがってくんない！？」

「ごめんてww」


ラッキースケベもういらないんですけど！？



-----
動揺しすぎて普通に会話するころたゃ


　

＊すとぷりちゃんねる→←みどりの日

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す