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暫く走った。不安だとか焦りだとか、感じている暇無い。そんなのは押し込んで走った。
ここだ、と悲鳴嶼さんが床を破壊して、降りた場所には。
「次々と…降って湧く…」
……わ、六つ目…?そして、真ん中の文字を見て、固まった。
上弦の壱。
鬼で一番強い。
その瞬間、情けない事に、強烈な恐怖に体が包まれて、強ばった。
…未熟。
「冬館。時透の所へ行け」
「え、っ…あ、」
でも、悲鳴嶼さんが。言いかけた。
「…おい、冬館ェ」
声。あ、不死川さん。血塗れで。大丈夫、だろうか?
「言う通りにしとけ。こんなとこで迷惑かけたくねェだろォ」
「…、」
「あの人がどうにかなると思うか、」
そ、そうだ。迷惑掛けないようにしなくては。力になること。悲鳴嶼さんの邪魔をしないこと。言うこと聞いた方が、ずっと役に立てる。
「ご、ごめんなさい、ありがとうございます…でも不死川さんは、」
「こんなんかすり傷だろォ」
早く行け。
…あぁ、やっぱり。心構えが違う。私とは。
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結衣(プロフ) - 完結おめでとうございます!本当にハッピーエンドですね笑笑 本誌だともう出てくるたびに泣いてたので、、本当にお疲れ様でした。むいくんの誕生日楽しみにしてます! (2020年5月20日 18時) (レス) id: 3b6ed38452 (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - むいくんの誕生日、楽しみにしています!最後まで、本当に本当に最高でした!お疲れ様でした! (2020年5月17日 20時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴歌-Rikkai- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suzuka-Rikkai-/
作成日時:2020年5月17日 8時