八番組組長の恋【薄桜鬼】 (ページ16)

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STORY 14 ページ16

平助「はぁ…はぁ…すず」

無我夢中で走り続ける

すずに初めて一目惚れしたこと

初めて喋ったこと

いろんなことが頭の中で

ぐるぐると回っていた

ただ、今は…

平助「すずを抱きしめたい…！！」

そのとき、川に何かが流れて

いるのが見えた

平助「…何だあれ？」

だけどよく見ると

美伽ちゃんが書いてくれた

すずにそっくりだった

平助「すず！！」

俺は急いで川に近づき

刀をおいて飛び込んだ

泳いで近づいていくと

すずで頭から血が流れていた

平助「おい、すず！！」

呼びかけても何も答えなく

体も冷たい

俺は急いで川からあがり

刀をとって屯所へと急いだ

.

.

.

平助「………すずは大丈夫なのか？」

今は俺の布団に寝かせて

おり千鶴に見てもらっている

千鶴「はい、今は意識を失ってるだけみたいです」

千鶴はそう言うと俺の為にか

部屋を出て行った

屯所に帰ってきたとき

土方さん達はビックリ

してたけど、どうにか

こうにかで今に至る

平助「何で…相談してくんなかったんだよ」

そのとき

すず「…んっ…」

平助「！！」

ゆっくりと目を開けて

起きようとする

平助「おい、まだ寝てなくちゃ…！」

俺の顔をみて驚いていた

すず「！！へ、平助…さん！？」

ぎゅっ

平助「心配したんだぞ！！何で、なんで言ってくれなかったんだよ」

気がつくとすずを抱きしめていた

前よりも体は痩せていて

今にも折れてしまいそうだった

すると体が震えてきて

すず「ご、めんな…さい…」

俺の背中に手を回して

泣き出すすず

俺はただ強く抱きしめる

平助「美伽ちゃんに聞いた、1人であんな無茶してどうすんだよ！お願いだがら…無茶しないでくれ」

すず「くっ…うう…ご、めん…なさい」

平助「助けに行くの遅くなってごめん…」

すず「平助さ…ん謝らないで」

すずが落ち着くまで

抱きしめることしか出来なかった

こんな小さな体で

1人で…抱え込んでた

んだと思うと辛くなった