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56話「慣れ」 ページ7

後ろからじっと見ていると、視線に気付いたのか目線だけがこちらを捉える。







「あ、」






やっぱり、一松先輩だ。




そのまま挨拶もせずに帰るのはいたたまれず、友達に先に行っててもらう。





『何してるんですか?』

「見てわかんない?花植えてんの」






そういえば、一松先輩はガーデニング部??とかだったっけ。へー。






『案外ちゃんとしてるんですね。一松先輩は花踏み潰す側の人だと思ってました。』

「……あんた、言うようになったよね」

『え、あー…慣れですかね、』








つい、思ったことが口から出てしまった。
さすがに言いすぎかもしれない。



気をつけよ。







「さっきの、ダンス良かったよ」

『え、』

「お遊戯会みたいで」

『えー……』






そうか、一松先輩はこうやって仕返ししてくるのか。

57話「先輩」→←55話「おつかれた」



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作者名:shiro | 作成日時:2021年3月7日 4時

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