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0日目5 ページ6

「なに、君が主催者?」
「胡散臭ぇ野郎だなこの野郎」
「違います違います俺は巻き込まれただけの善良な一般音駒校生の黒尾です。あとやっくんも胡散臭いとか言うなよ傷つくだろ」
 緊張感漂う雰囲気にそぐわない茶化したような話し方は彼の思惑通り張り詰めた空気を和らげる一方で一部のものからは胡乱げな目を向けられ、同校のチームメイトである夜久がその思いを代弁した。青葉城西の主将である及川は疑いの言葉を発しはしたものの、二人のそのやり取りやそもそもの論理的観点から考えてそんなわけないか、と一言ため息とともに吐き出した。
「まあなんだ、お互い誰が誰かわからない人もまだいるだろうし……、とりあえず自己紹介から入らないか?」
 見知らぬ者同士である青城と音駒の間に、両方ともをよく知る烏野の澤村が仲介に入り右も左も分からない中での無難な提案をする。それに反対する者は当然見受けられず、多くの者が澤村の方を見て首を縦に振った。
「とりあえず言い出しっぺの俺の高校からだな。俺は烏野高校で主将をやっている澤村大地だ」
「え、えーと……、同じく烏野高校三年の東峰旭です」
「右に同じく三年菅原孝支です」
「はい!烏野高校二年4番西谷夕っす!!おなしゃーっす!!」
「烏野高校二年5番田中龍之介っす!!おなしゃっす!!!」
「え、これ背番号も言ってくのか……?」
「いや、言わなくていいだろ」
「えー……、続きまして二年縁下力です」
……、と、それぞれ個性あふれる自己紹介をする者もいれば、緊張からかもとからの性か静かに卒なく自己紹介する者もおり、最低限高校名と学年と名前、一部の者は自分の背番号やこのゲーム、果てには今は関係ないバレーへの意気込みを表する自己紹介タイムは、やがて澤村の隣の音駒の生徒が終えたところで一周した。
「高校単位で言ったら、うちは宮城のとは公式も練習試合もしてるから大方馴染みあるけどそれ以外の高校とは今日が初対面だよね」
「音駒も馴染みあるっつったら練習試合した梟と烏くらいだな、稲荷崎は一方的に会場で試合見てたけど」
「あんとき俺らも隣のコートで試合してたからそんなに見てたってほどでもねーけどな」
「そういえば烏野は春高の第二試合で稲荷崎と当たったのか」
「それだけで顔見知りで判定していいのかは微妙だけどな」
 次に及川が高校同士の関わりについて言及すれば、黒尾、夜久、菅原と話を繋げていく。

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星を廻せ - 中の人です。表紙作りました。人選は完全に我の趣味です。本編などには何も関係ない趣味の人選です。 (2023年3月24日 4時) (レス) id: 853819a2bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星を廻せ | 作成日時:2023年3月19日 7時

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