お前ら、全員集合。05 ページ5
.
『‥‥あの〜伏黒くん??ちょっと通れないんだけど、退いてもらって良いかな〜』
「Aが良い子になったらな」
『私悪い子なの??』
両手を組んで廊下の真ん中で仁王立ちしている伏黒くんに、私は頭に?を生やしながら退いてくれるよう説得を試みていた。
多分退いてくれないなあこれ!!
『伏黒くん!?なんか私したかな!?』
思わずそう叫ぶと、伏黒くんは難しい顔でしかめっ面したまま口を開いた。
「‥‥‥俺は、お前はお前を守ってくれる奴と一緒になって欲しいと思っていたんだ」
『伏黒くんて私のパパだったっけ』
「お前の隣に、俺は‥‥きっと釣り合わないだろうから。そもそもAの隣なんて俺なんかが恐れ多いし」
『今現時点で隣に居るじゃない』
「‥‥‥とにかく、お前にあいつは反対だ。呪術師じゃないし、ただの一般人だろ」
‥‥あ、成る程。そういうことか、ふーん。IQ54万(当社比)の私の脳からしたらビビっと来ちゃましたよえぇー!!
伏 黒 く ん は 私 の パ パ だ っ た ん だ(洗脳済み)!
『私の彼氏の田中さんのこと?‥‥確かにあの人は一般人で非術師だけど、そんなの私が守ってあげれば良いのよ!パパ!!』
「じゃあお前のことは誰が守ってくれるんだ!」
『そんなのパパに決まってるじゃない!』
「‥‥まあ正しい判断__パパ??」
伏黒くんが思わぬ父親になって困惑している。あ、これ家族の掛け合いのノリだと思ってた。
『あのぉ伏黒く』
「‥‥それでも、あいつを選ぶんだったら‥‥俺にも考えがある」
気が付けば壁際に押しやられて、私の真横に伏黒くんの腕があった。うわーなんか近いなあ伏黒くん!!??それに凄い既視感だこれ。
最近この学校で壁ドン流行ってるんですかね。一回流行るよね小学校で。
伏黒くんの長い睫毛がかかっちゃいそうなくらい、顔同士が近くて反射的に顔に熱が昇った。
伏黒くんの片方の指が、ツー‥‥っと私の唇をなぞる。
「‥‥‥このまま、奪ってやっても良いんだぞ?」
何がとは言わない辺り策士ですね伏黒くん!!??ごめんね君のことだから同期の仲の良いじゃれ合いのつもりかもしれないけどこっちはキャパオーバーですはい。
勢いで伏黒くんの胸板をどん!!と押して、彼が怯んだ隙に廊下を猛ダッシュした。この際廊下を走らないなんて約束は通用しませんよね頼む!!
3399人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコ - デンジャラスステーキ食べてみたいかも、、、! (11月30日 16時) (レス) @page37 id: 98d136c84d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - デンジャラスステーキ 作者さんおにぎり語かんがえるのうまいですよね? (10月19日 20時) (レス) @page37 id: 1f0aa0eace (このIDを非表示/違反報告)
生粋のまよらー(プロフ) - 更新待ってます…!!!まじでこの作品大好きです!!! (2022年12月18日 11時) (レス) @page37 id: 5775e80e82 (このIDを非表示/違反報告)
アワアワ - 棘の「デンジャラスステーキ」の所で吹き出しましたw最高に面白かったです!!更新頑張ってください! (2022年9月17日 9時) (レス) @page37 id: 2db5ff9399 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 更新頑張ってください!!楽しみにしています! (2022年8月21日 21時) (レス) id: f72f202f06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ほしふる。 | 作成日時:2021年4月17日 18時