セクハラ防止法3 ページ4
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『夜蛾学長、居ませんかー?』
おっかしいなぁ、と私は首を捻りつつ校内の外を歩いていた。夜蛾学長に呼ばれたと思ったらどこにも居ないし。
報告書にミスでもあった?それとも五条先生関連‥‥は無いか。だって先生は宮城に出張だし。
「__納得のいく答えまで攻撃は続くぞ!」
「__だから爺ちゃんの遺言だってば__!」
ふと隣の建物が騒がしいことに気が付いた。
もしかしてここかな、と戸を開けたその瞬間。
「え?」
『えっ、』
突如、目の前に吹き飛ばされてくる男の子。気付く間もなく私は派手にその男の子と激突した。
『いっっっった!!』
その衝撃で、私は薄暗い建物の中の床に派手に尻餅をつく。いったたた‥‥って、ん?突き飛ばされたにしては衝撃が軽いような‥‥。
ふと、私はある男に体を支えられてることに気が付いた。
「白崎さん、自ら僕の方に突っ込んで来るなんてダイタン〜」
『ごごごご五条先生!?』
悪戯っぽくこちらを見つめる五条先生と視線が絡み合う。
私はただ恥ずかしいやらで『こここれは不可抗力です!!』と叫ぶしか出来なかった。
『てか五条先生、出張に行ってたんじゃ』
「それは昨日の話。今さっき帰ってきたとこ。あ、お土産買ってきたからあげるね」
『は、はぁ‥‥どうも』
「それより白崎さん、体勢大丈夫そう?僕はこのままでも良いんだけど、ほら‥‥生徒がガン見してるから」
その言葉に私はハッとして顔を上げた。先程ぶつかった男の子が目をキラキラさせてこちらを見ている。
しかも私は後ろから、五条先生に共に座って抱き締められているような体勢になっており、まるでバックハグのような‥‥。
五条先生の手が胸の方に上がってきたのを合図に、私はボ◯ト顔負けのスピードで離れた。
『なにどさくさに紛れて触ろうとしてるんですか』
「あ、バレた?」
「‥‥ハッ、さ、さーせんっっお姉さん!!怪我とか無いっスか?俺の不注意で‥‥」
「悠仁後ろ」
きょとん、とした男の子が後ろを振り返る。背後に立っていたかっぱのぬいぐるみの腕が、彼の頭にぶち当たった。
『‥‥‥あれって夜蛾学長のぬいぐるみでは』
「ご名答だね」
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1 - ドキドキする展開でしたー👍 ありがとうございますー🤗 (10月29日 9時) (レス) @page48 id: 053afa639a (このIDを非表示/違反報告)
ほしふる。(プロフ) - さーぴーなさーぴーさん» ありがとうございます‥‥ティッシュをどうぞ‥‥。就職先〜の方でもコメントして下さった方ですよね!?こちらも読んで下さったんですか、めちゃくちゃ嬉しいです〜!!神‥‥!?マジですか、ほんとですか。() (2022年1月7日 7時) (レス) id: c44e5c04c6 (このIDを非表示/違反報告)
さーぴーなさーぴー - この物語……私、読みながら泣いてしまいました(本当です)もう、あなたさまはなんなんですか、、神ですか、神ですね、、 (2022年1月6日 9時) (レス) @page48 id: ffe19b4490 (このIDを非表示/違反報告)
ほしふる。(プロフ) - ドルフィンさん» 随分前にコメント下さっていたのに気付かず本当にすみませんでした。そう言って頂けると書いた甲斐があります!!名前‥‥たしかにずっと名字呼びでしたよね、配慮が足りず本当に申し訳ないです。次の作品から検討しますね。 (2022年1月4日 13時) (レス) id: c44e5c04c6 (このIDを非表示/違反報告)
ドルフィン - とても面白かったんですが、名前で呼ばれないのが寂しかったです。 (2021年6月1日 14時) (レス) id: cdcab13517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほしふる。 | 作成日時:2021年3月25日 18時