誰かこの人に休みを与えて下さい。【呪術廻戦／逆ハー】

07. 飲み会お前抜きな！ ページ7

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「伊地知って胸派？尻派？」

「胸ですかね(即答)」

「あーー分かるそんな感じする」

「Aさんは？」

「高田ちゃん尻揉みたい」

「ははは、えろ親父みたいですね」

「「ははは」」






※伊地知とAは疲れています。







「ねー知ってる伊地知。労働基準法によると人って１日8時間しか働けないんだって」

「面白いですね。その基準を大幅に越してる私達ってもしかして天才なんですかね」

「ウケるよね(笑)」








※伊地知とAは疲れています(二回目)。


天才なんかじゃない。ただ単に異常なだけである。

もう誰も仕事していない深夜の部屋で、伊地知とAはパソコンを猛烈な速度で打ちながら全く笑えないブラックジョークにけらけら笑っていた。怖い。

二人とも目の下に酷い隅がある。その表情で不気味に笑っているのだからもっと怖い。








「私達ってもしかして社畜ってやつ？」

「誰なんでしょうかそんな天才的な言葉を思い付いた人は。会社に飼い慣らされた会社の犬。私達にぴったりですね」

「高専で学び高専に飼われ高専の犬になる‥‥。はは、一生救いよう無いじゃん私達」

「ですね」

「「ははは」」






お前らもう寝ろ。






「‥‥あ、そーいや硝子がまた飲みに行こうってさ。伊地知、良かったら来る？」

「えッッ良いんですか」

「うん。最近飲みに行って無かったし」

「あの、一つ聞きたいことがあるんですけど」

「うん？」

「‥‥‥‥五条さんて、来ますか」

「あっはっははははは」






伊地知があまりにも険しい顔をしてそう言うものだから、深夜ハイテンションだったのもあってAは腹を仰け反らせて豪快に笑った。うるさかった。

彼女は目尻の涙を拭きつつ、「え、まじで」と返す。






「伊地知ってそんなに五条嫌いだったっけ」

「いや、前に飲んだ時に五条さんオレンジジュース飲んでたのに盛大に酔っぱらって酷いウザ絡みされて」

「ノンアルで酔っぱらえるのある意味才能」

「“伊地知って今何色のパンツ履いてる？“ってノリノリで聞かれた時は頭がおかしくなったのかと。元からだったかもしれませんが」

「後輩にまで頭おかしい認定されてんのまじウケる」







伊地知は普段、先輩の悪口はめったに言わないにも関わらず平気で五条を罵倒するということは、彼もハイテンションだったということだ。

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