あんたが主人公なら、私は悪役になってやる【ハイキュー】

17悪役 ページ21

「なら、なんで……！？」

「……そろそろ戻るね」

「おい、まてよ！！
A！！」





日向の声を無視して、走り出す



スカートだから、とかなんて気にしてられない



ただただ、ひたすら走った



教室についたころには、息が切れていた



近くにいた人たちは、目を見開いていた



それは、そうだろう



いきなり息切れした私がいたんだから


驚かないはずがない




教室には、麻奈の姿がない



例の３人の姿もなかった


ということは、一緒にいる可能性は十分ある






……また面倒なことにならなければいいけど



そう思いながら、壁に寄り掛かる






「ねぇ」




いきなり声が聞こえ、びっくりしたのが自分でもわかった


隣りを見ると、月島の姿が見えた




「……久しぶり」

「……王様と金崎いない？」

「いないよ」






影山と麻奈に用があったらしい


今日はよくバレー部の人に話しかけられるな……と思っていると



いきなり腕をつかまれる




「は？
なにやってんの」

「ちょっと来て」

「はぁ？
もうじき授業始まるんだけど」

「頑張ってごまかしといてよ」

「はぁ！？
ふざけんなよ、月島」

「僕は全くふざけてなんかケド」

「まず第一、あんた特進クラスでしょ！？」

「先生には保健室行くって言ってあるから」





こいつ……


自分が良ければ、わたしのことはどうでもいいのか！？




やっぱひねくれてる……！





「ほら、早くしないと王様たち来ちゃうデショ
行くよ」




腕をひっぱられ、月島についていった

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