僕を好きだと言う泣き虫 sh7

晃さんより？ (2/9) ページ10

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『健太くん！』

2「あ、Aさんやー」

『ファインプレー続きで口が塞がらなくなるくらい健太くんかっこよかった！』

2「ふは、ありがとうAさん」





ある日試合後に興奮して裏へ来たAがいつものように目をキラッキラさせて健太に話しかけていた。いつの間にみんなと仲良くなってんだか。





『あーいつもはこんなに可愛いのにフィールドに立ったらなんであんなにかっこいいの』

2「俺かっこいい？」

『うん、かっこいい』

2「晃さんより？」

『……………うん、晃より！』

2「間ありすぎやろ、晃さんに勝てないのわかっててもちょっとヘコむわ」

『へへ、ごめん、』





と困りながら笑うAがとんでもなく可愛くて今キュンときてます。何年経ってもAにはドキドキさせられるようです。





『でも健太くんは本当かっこいいよ！』

2「ギータより？」

『うん！』

9「おいA、なんか聞こえて来たぞ」

『え、あ、…ギータさん』やば

9「俺はAの１番やないんか」

2「いや１番は晃さんやろ」

9「俺が１番やないんか、」

「ギータ落ち着いて」

9「バリショックじゃけぇ、もう立ち直れんわ」

『え、ちょ、ギータさん…ギータさんもかっこいいです、好きです、だからいじけないで』

9「じゃあぎゅーして、」

『…ふふ、ぎゅー』

9「あーもう好き！！」ぎゅう！

2「晃さんあれいいんすか？」

「よくないけどもう慣れた、」

2「そんなもんか」





俺なら無理やな、とぼそっと言った健太はそれでもギータとAを見ながら笑っていた。





(ギータさん痛い苦しい…)
9(しばらく離さんけえの、)
(ギータ程々にして)

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