たくさんの愛に包まれて２ (ページ45)

今日:3 hit、昨日:12 hit、合計:107,695 hit

＊番外編 (1-1) ページ45

.

「ちょーさん！」

「勇人？」

「ちょーさん！！！」

「なに？」

「……」

「……ん？」

突然目の前に現れた勇人が、

焦ったように俺の名前を呼び、じっと見つめられる。

Aと出会ってもう２年が経とうとしている。

「どうしたの、」

「あ、いや…まさか、知らんの？」

「何を？」

「……いや、」

「…？」

「とりあえず…落ち着け俺…」

「ほんと、意味わかんない」

「…知らないんや、長さん」

「だから何を？」

「A…」

「A？」

「…………………何でもあらへんわ」

「え、ちょ、勇人、」

すーっとどこかへ居なくなった、

よくわかんなくて勇人の背中を見ながら首をかしげながらロッカールームへと戻った

「俺すげー可愛い子見たわ、」

「どんな子っすか？」

「はは、見ればわかるよ」

ロッカーへ戻ると亀井さんがそう話してきて

亀井さんが言うんだからよっぽどなのかなって思いながらちょっと楽しみ

Aが居ながら！なんて言われるかもしれないけど

亀井さんだって奥さんいるからね

「ちょーさん亀井さん行きましょー」

「おー」

「え？どこに？」

「どこにって、その可愛子見に、」

「え？」

「ほら！長さん早く！」

腕を引かれて渋々２人についていった。

大丈夫、俺にはAがいるから、なんて言い聞かせてその可愛いと言われている子を見に行く。

「どこ行ったんやろ？」

「多分まだこっちにおるやろ、」

きょろきょろと話しているところに、じゃあよろしくお願いします、と監督室から出てきた人に目を見開いて固まった。

『あ、』

「A、、！？」

何でAがここに？

.