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依存9 ページ9

暖かい日差しがカーテン越しに当たり爽やかな風と共に目を覚ます___なんて事は無い。



「目が痛い・・・・」



こんなことがあって寝れるわけないでしょ。
一睡もしてません。


「取り敢えず起きよう・・・・」



布団から起き上がり背伸びをする。

太宰さんはもう起きているのかな。



部屋のドアを開け太宰さんの様子を伺う。
物音ひとつしない。


奥から覗いている布団からはぼさぼさの蓬髪がちらっと見える。



「寝てるのか・・・・」


音を立てないようにそっと太宰さんの所まで移動する。




太宰さん、寝顔も素敵だなあ。

長い睫毛に整った顔がより一層際立って見える。



気付けば私は太宰さんの顔を覗き込んでいる状態になっていた。


太宰さんに見とれていたのだろう。
何も考えてはいない。放心状態だ。



「Aちゃん、私の顔になにか付いている?」



突然耳元で聞こえた太宰さんの声にびっくりして後ろの壁に素早く張り付く。



「だっ太宰さん、起きていたのですね。すいません。早めに起きてしまいどうすればいいかと・・・・」



太宰さんはあくびをしながら髪をわしゃわしゃと掻いている。



「そうか、元気になって何よりだよ」

「太宰さんのお陰です」



「そうだ。朝ご飯食べていく?」

「良いのですか?」

「勿論」



ここだけは自分の欲望に甘えてみてもいいかもしれない。


だってこんな事一生に一度しかないと思う。
記念に思い出として自分の頭の中に閉まっておきたい。


もう太宰さんとはお別れなんだし。



「では、お言葉に甘えて」



太宰さんの冷蔵庫には蟹缶、味の素、酒。あとはちょっとした野菜。


冷蔵庫を見ながら太宰さんは頭を上にあげ下に下げるという行為を繰り返している。
なにかを考えているのは間違いない。



「Aちゃん、思ったのだけど私料理出来ない」

「何時もはどうしているんです?」

「コンビニで買ってるね」



この流れは・・・・もしかして






「わっ、私が作りましょうか?」



表情筋が壊れるかというほどの作り笑い。



「お願いね」




太宰さん最初から私に作らせようと思ってましたね。

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小鳥(プロフ) - 良き…太宰さんも夢主ちゃんも良き…!凄く面白いです!あ、100票目は私が入れさせていただきましたっ (2018年5月4日 18時) (レス) id: 53e4bbf2a1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆPON(プロフ) - 弥生さん» ありがとうございます!素敵な文章・・・・・・!?そんな事ありませんよ!恐縮です・・・・・・精一杯頑張りますのでこの作品共々よろしくお願いしますっ! (2018年3月29日 21時) (レス) id: 8372857419 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛いです……!!太宰さんも本当にカッコいい……!!素敵な文章でとても憧れます!更新、頑張ってください! (2018年3月29日 21時) (レス) id: 0f2a8b9650 (このIDを非表示/違反報告)
白雪?(プロフ) - うふふふふ←萌える可愛いおっ!!! (2018年3月29日 13時) (レス) id: 8403ebf52e (このIDを非表示/違反報告)
あゆPON(プロフ) - 二度目のレス失礼しますっ!私も知名度無いですから!お互い頑張りましょう! (2018年3月28日 13時) (レス) id: 8372857419 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あゆPON | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年3月27日 14時

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