依存15 ページ16
「はは････太宰さん、今日は他の皆様はどうしたんですか？」
「一人だよ。国木田君達に隠れてね」
太宰さんは私の目の前にある椅子に座り体をゆらゆらと揺らす。
「珈琲貰える？」
「かしこまりました････」
お店特製の珈琲を太宰さんはよく頼む。
珈琲を作っていると太宰さんがずっと此方を見てくるのだが。
朝ご飯を作った時は後ろから見つめられ、今は正面から。
前より心臓がバクバクしてる。
落ち着け私。
「珈琲です。どうぞ」
「どうも」
カウンターの上に出来上がった珈琲を置く。
太宰さんはすぐさま手に取る。
「やっぱり美味しいね。Aちゃんの珈琲が一番だよ」
その言葉が聞けてひと安心する。
「ありがとうございます」
「うーん、もうそろそろ国木田君が追いかけてくる時間かな」
太宰さんが壁にかけている時計を見ながら言う。
そこまで正確に国木田さんが来る時間が分かるのか。
「そうだ」
「こっちに来て」と手招きされ太宰さんの目の前まで駆け足で向かう。
「どうしたんですか？」
太宰さんは何かを企んでいるような微笑みで急に私の腰を抱き寄せる。
「わっ！な、何するんですか････」
今現在起こっている状態に頭がついてこない。
顔が近い････
「ご馳走様でした」
突然耳元で囁かれ肩が声に反応してしまう。
態々これを言うために････
「じゃあ、また来るね」
太宰さんは手を振りながら外に出ていった。
あの人は何しに来たんだろう････
「全部珈琲飲んでるし････」
でも囁かれた時にスカートのポケットに何か入れられたような気がする。
そんな訳ないと思いながらポケットの中を漁る。
その時手に妙な感触。
あ、紙入ってた。
『お昼に屋上に来てね』
これは手紙か？私何かした？
頭の中で思考をかけ巡らせるが理由が全く思い浮かばない。
「まあ、行ってみるか････」
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小鳥(プロフ) - 良き…太宰さんも夢主ちゃんも良き…！凄く面白いです！あ、100票目は私が入れさせていただきましたっ (2018年5月4日 18時) (
レス) id: 53e4bbf2a1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆPON(プロフ) - 弥生さん» ありがとうございます！素敵な文章･･････！？そんな事ありませんよ！恐縮です･･････精一杯頑張りますのでこの作品共々よろしくお願いしますっ！ (2018年3月29日 21時) (レス) id: 8372857419 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛いです……！！太宰さんも本当にカッコいい……！！素敵な文章でとても憧れます！更新、頑張ってください！ (2018年3月29日 21時) (レス) id: 0f2a8b9650 (このIDを非表示/違反報告)
白雪?(プロフ) - うふふふふ←萌える可愛いおっ！！！ (2018年3月29日 13時) (レス) id: 8403ebf52e (このIDを非表示/違反報告)
あゆPON(プロフ) - 二度目のレス失礼しますっ！私も知名度無いですから！お互い頑張りましょう！ (2018年3月28日 13時) (レス) id: 8372857419 (このIDを非表示/違反報告)
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