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謙「…ていうか、Aさん今日の服かわええー！」
『え…そ、そうかな？長尾くんがあまりにもお洒落さんだから、なんだか恥ずかしい…』
まさかお洒落な長尾くんに褒めてもらえると思わなくて驚く。
わたしは、白のプルオーバーとフェイクレザーのフレアスカート、ブラウンのボアジャケットという、いつもとあまり変わらない服装。
もっと、女の子女の子した服のほうが良かったかなと後悔していた。
謙「そんなことないって！めっちゃ似合ってるし。
ていうか、なんかリンクコーデみたいやなっ」
『たしかに、なんか似てるかも…』
ふたりで顔を見合せて笑った。
謙「じゃあ、行きましょっか！」
『うん。』
半歩先に歩き出した長尾くんの隣に並ぶ。
駅前広場の先にあるエスカレーターに乗って、動く歩道の横を歩いた。
右側に、コスモワールドの大観覧車や日本丸が見えてくる。
謙「今日、晴れてよかったっすね」
『本当だね』
景色をのんびり楽しみ、ツーショットの写真を撮っているカップルも大勢いた。
今日のわたしたちも、傍からはカップルに見えるんだろうか。
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作者名：雪 | 作成日時：2022年11月24日 4時
