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長尾くんの提案で、まずは一緒にショッピングをすることになっている。
最近服を買ってないという話をしたら「じゃあ一緒に見ましょ」と言ってくれた。
『んー……』
手に取って悩んでいるのは、白のショート丈のニットとチュールのキャミワンピがセットになっている商品。
自分ではなかなか選ばない、フェミニンで上品なテイストのブランド。
ふわふわっとした雰囲気のお姉さんが、にこにこしながらこちらを見ていてちょっと気まずい。
謙「なーんか、Aさんの普段と雰囲気ちゃいますねっ」
隣には、不思議そうにしている長尾くん。
『だよね…』
謙「あっ、でも似合ってると思いますよ！」
落ち込んだと思ったのか、慌ててフォローしてくれる。
『ごめん、長尾くん。出よっか』
わたしがトボトボ歩き出すと、長尾くんも後ろからついて来てくれた。
謙「よかったんですか？」
『んー…ああいう服も持ってるんだけど、本当はカジュアルなほうが好きなんだよね。
自然体な雰囲気で着られるというか…』
謙「……」
長尾くんか無言で何か考え込んでいる。
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作者名：雪 | 作成日時：2022年11月24日 4時
