帰りたいんじゃなくて行き来したい【文スト】【ツイステ】 (ページ8)

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Prologue7 ページ8

今日から学園の掃除だ。グリムは乗り気じゃないようだが。かく言う僕も乗り気ではなかった。

(こーゆー事は！根性！で！乗り切る！！)

グ「オマエ朝から元気なんだゾ....。」
裕「グリムは朝が苦手なタイプかな？大魔法師になるには早起きして少しでも力をつけなきゃだよ？」
グ「ふなっ！お、俺様は朝は得意なんだゾ。バッチリ起きてるんだゾ！！」

今日はメインストリートの掃除だ。メインストリートと言うだけあり結構広い。グリムは早速サボろうとしていた。

裕「駄目だよ？グリム。ちゃんと掃除しないと追い出されちゃう。追い出されたら元も子もないよ？」ﾆｺｯ
グ「わ、分かったんだゾ。」

周りを見ると7つの石像があった。其の石像の名前を見るとヴィラン達だった。ヴィラン達の石像があるなんて此の学校は御伽噺かな？否、魔法がある時点でこんな事があっても可笑しくは無いだろう。

〈ハートの女王〉

〈百獣の王〉

〈海の魔女〉

〈熱砂の国の魔術師〉

〈世界一美しい女王〉

〈死者の国の王〉

〈茨の魔女〉

どれも有名なヴィラン達だった。僕はアースラが一番好きかなぁ。一番まともなイメージあるし。対価を払えば、どんな願いも叶えてくれるし。
閑話休題。
グリムが僕が石像を見ている事に気が付いて僕に質問してくる。僕は御伽噺に詳しくないからなあ。間違った事を教えるのも気が引ける。此処は此の学園の人に聞くのが良いだろう。そんな事を考えていると声を掛けられる。

？「ハートの女王を知らねーの？」
グ「ハートの女王？偉い人なのか？」

あぁ、此れは僕達を揶揄いに来たんだなぁ。心の中が見え見えなんだよなぁ。表面上はいい奴だけど中身は僕達を下に見てる。如何したかなぁ。コイツ。如何やって更生させてやろう。
ハートの女王の説明を一通り終わらせたソイツは自己紹介をする。此れも亦、皮肉を込めた言い方だ。

エ「オレはエース。今日からピカピカの１年生。どーぞヨロシク♪」
グ「オレ様はグリム！大魔法士になる予定の天才だゾ。
こっちの冴えないのはユウア。オレ様の子分なんだゾ。」

ご丁寧にまぁ僕の自己紹介もしてくれて嬉しいんだけど、子分になった覚えはないなぁ。と思いグリムの頬を軽くつねる。

グ「ビャム°？！イテーんだゾ！」
裕「僕はグリムの保護者。子分じゃない。」
エ「お、おう。ユウア？珍しい響の名前だな。」
裕「よく言われるよ。言いづらいって。此の名前はどこに行っても珍しいみたいだ。」