愛してるって何度でも (ページ1)

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1話ページ1

ジリジリと目覚まし時計が鳴っている。まだ重たい瞼をこじ開けて天井を見る。

眼前に拡がる光景に唖然とする。

同じ顔が6つ！？

「おーやっと目を覚ましたかー」
「本当だよ！一時はどうなるかと…」
「フッ…やっと永久の呪いが解けたか」
「死ね」
「ゴメンね起きたばっかでクズ兄ートがうるさくて」
「みんなで野球する！？野球すんの！？」

頭がついて行かないどういうこと？？

「えと…あなた達は誰？」
見覚えのない天井。知らない人×６

「そうかー覚えてないんだなさては。仕方ない！カリレジェの俺が教えてあげよう。」

そう言うとホワイトボードを持ってきた。

「昨日俺達がチビ太のとこで酒を飲んでたわけ、そしたらAがやってきて酒を飲み始めたのそしたらなんだか意気投合しちゃってさー朝まで飲み明かそーって言ってたらAがぶっ倒れて家知らないから俺たちの家に連れてきたってわけだよ」

思い出した！失恋してやけ酒しようとしたら同じ顔の人が6人もいたからかも珍しくて話してたんだ。

「それはありがとう。」

「ねぇこれあんたの？」

1匹の猫の写真を見せられた。

「そう。私の大切な家族。ありがとう。」

「野球しないの！！？野球！」

「しないよ兄さん」

この人たちと出会ったことで私の人生は少しずつ変わって行った。