47話 ページ48
退院の日
『よし、こんなもんかな。』
まゆは病室で自分の荷物をまとめていた
退院前日
「本当に一人で帰れるの?」
『平気だって。平日だし、お父さんもお母さんも仕事でしょ?』
「そんなの、娘の退院日なんだから休めるわよ。蓮も学校休むって言ってるし。」
『だめだめ!私が休んでほしくないの。それに、リハビリがてら自分で歩いて帰ろうと思ってたし。』
まゆは家族の迎えを断っていた
『そろそろ時間かな。』
まゆは荷物を持ち
ナースステーションまで挨拶へ
『お世話になりました!』
「まゆちゃん〜退院できて本当によかった!」
入院期間が少し長かったため
看護師さんやリハビリスタッフさんとは
すっかり仲良くなっていた
『皆さんのおかげで元気に退院できました!お話できなくなるのは寂しいです。』
「私たちも寂しいわ。でももう怪我しないよう気をつけてね。」
『はい。気をつけます!』
「あとは………黒髪の彼と仲良くね!」
ニヤニヤしながら言う
『……え!?もう、やめてください!』
顔を真っ赤にして怒るまゆに
ナースステーションでは笑いがおきる
『では、ありがとうございました!』
「下までお見送りするよ?」
『いえ!皆さんお忙しいと思うので、ここで。失礼します。』
まゆは病院出口まで歩いて行った
久しぶりに外に出て太陽の光を浴びる
『眩し………………………?』
前方に人影が見える
徐々に目が慣れていき
その場にいたのは…………
『…………風間………隊長?』
「無事に退院できたようだな。」
『………どうして…………?』
「迎えにきた。」
『え…………大学は?任務とか………』
「今日は何もない。ほら、行くぞ。」
風間はまゆの手を引いて進んでいく
「ほら、乗れ。」
『風間隊長、運転できるんですか!?』
「ああ。知らなかったか?」
『全然、知りませんでした………。』
まゆは風間の車に乗り込む
「家まで送るが……その前にちょっと付き合ってくれ。」
『はい………それは全然大丈夫ですが………』
『じゃ行くぞ。』
エンジンをかけ車を発進させる
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風間さん
車乗ってたらかっこいいと思って
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作者名:KOMA | 作成日時:2021年5月1日 1時